JHC、ウルムチ/敦煌間に長距離バス運行、ユニット、ランドでも販売

  • 2005年3月7日
 ジェイエッチシーはこのほど、創立20周年記念の一環としてウルムチ/敦煌間でトイレ付き長距離観光バス「シルクロードエキスプレス」を運行する。代表取締役社長の松川章氏は「NHKスペシャル『新シルクロード』放映で注目が集まり、良いタイミング。入念な下見と安全面への配慮もこだわった」という。また、中国国家観光局首席代表の張西龍氏は「シルクロード周辺において、ソフト、ハードの両面の改善を進めている。特に、運転手の安全意識の改革やガイドのサービス向上などに力を入れたい」と語り、シルクロードを訪れる日本人旅行者の増加に、強い期待を示した。
 シルクロードエキスプレスは4泊5日の行程。JHCは自社ブランド「フィール」の9日間のツアーに組み込むほか、ユニット、4泊5日のランドオンリーの3パターンで販促する。4泊5日のコースはウルムチ出発、トルファン、ハミを経由する敦煌行きで、4月24日から10月23日までの隔週日曜日の出発。敦煌出発でウルムチ行きのコースは5月1日から10月31日までの隔週日曜日の出発だ。バスは1台で運行し、通常は45名乗りのバスを30名限定とし、冷暖房完備、様式トイレ付きと「ゆったり、快適、安心」をコンセプトに、女性の参加を意識した環境を整えた。バスには現地ガイドに加え、JHCの社員も添乗する。
 安全対策は食中毒予防について包丁の使用を避け、火を通した食事を提供する。また、事前視察での携帯電話の電波状況から、ハミや敦煌で圏外の地域が多いことから、衛星対応の携帯電話をバスに常備し、緊急時の対策とする。ドライバーも2人として、長距離運転の交代要員を確保した。松川氏は「来年度はウルムチ、トルファン、コルラ、クチャ、アクス、カシュガルのルート、およびカシュガルからホータンを経由しクチャ、コルラ、トルファン、ウルムチのルートを設定する予定」と述べ、シルクロードエキスプレスの今後の展開も披露した。