JTB、ELSと大学間国際交流の事業提携、初年度の取扱目標は50校

  • 2005年2月28日
 ジェイティービーはこのほど、アメリカに本部を置き英語教育、留学サポートを展開するイー・エル・エスジャパン(ELS)と「新・国際交流活性化プログラム」を企画、米国大学との提携、海外インターンシップ支援を中心とする包括的事業提携を締結した。対象は首都圏を中心とする大学、短大で、将来は専門学校に対して、プロモーションを展開する予定だ。3月1日から共同で事業を開始する。
 JTBは事業提携に際し、海外提携する大学がこれまで、提携校選定を教授同士の個人的な繋がりに頼ることが多く、学生ニーズに沿わない学校の選定も見られる現状がある。ただし、困難な点として国際交流事業を担当する学校職員の米大学の仕組み、米国ビジネスの文化に関する知識、利用学生の増大に伴い増加する業務に加え、交換留学の日本側での受入れ体制不足、学生の現地におけるリスク管理体制など、課題は多い。こうした点を踏まえ、2007年の大学全入時代の到来を控え、魅力的で特徴ある学校作りに取り組む大学・短大に学校のブランド戦略としてこのプログラムの活用を提案することにビジネス・チャンスを見出す。なお、「新・国際交流活性化プログラム」はELSが提携する約600校のネットワークを利用し、日本の学校の要望に合う大学を選定する。また、就職支援の一環として、米国、イギリス、カナダにおいて学生が安心して体験就職できる企業を開拓して、紹介する。2005年度の取扱目標は50校、2006年度は100校に設定している。