ニッコウ、欧州方面で伸び弱く、熟年層の海旅自粛心理で通期業績下方修正

  • 2005年2月9日
 ニッコウトラベルの第3四半期業績は売上高が前年比47.3%増の36億2700万円、営業利益1億700万円(前年:7500万円の赤字)、経常利益2億3200万円(前年:600万円の黒字)、純利益1億2500万円(前年:900万円)であった。中間期から第3四半期の人数は2886人で、方面別のシェアを比較するとヨーロッパのシェアの落ち込みが目立つ。中間期においても主力デスティネーションである欧州がほぼ横ばいの伸び、ロシアなどでのテロが影響し、完全回復には至っていないとしていたが、ここに来て一層顕著な傾向を示している。ニッコウでは「積極的な販売活動を展開している」とするものの、主力顧客層が熟年と国内外の情勢、テロ、紛争、自然災害等の影響に敏感で、海外旅行を自粛する心理的傾向が続いているものと分析。
 こうした状況を受け、通期での連結業績を下方修正。売上高は期初予想の55億円から7億5000万円減の47億5000万円、経常利益は2億500万円減の2億9500万円、当期純利益は1億1000万円減の1億6600万円としている。

▽方面/第3四半期旅行者数/シェア/中間期シェア
【ヨーロッパ/4117人/62.07%/71.8%|ロシア/420人/6.33%/9.2%|中東/176人/2.65%/0.3%|北米/822人/12.39%/8.2%|中南米/1人/0.01%/1.1%|オセアニア/234人/3.52%/3.8%|アジア/691人/10.41%/4.2%|アフリカ/111人/1.67%/1.0%|その他/60人/0.9%/0.4%|合計/6632人/-/-】