近ツー、熟年層の取り組み本格化、海外特選旅行の記念イベント開催

  • 2005年2月7日
 近畿日本ツーリストは2005年度、シニアマーケットへの取り組みを本格化する。海外主催旅行ホリデイの最上位ブランド「ホリデイエクセレンス」の熟年海外特選旅行で昨年の13から27へとコース数を倍増し、積極的に販売を展開する。これを記念し、熟年層の消費者を対象に約900名集め、イベントを開催した。特に、熟年の海外特選旅行のポイントである旅行医学について講演したほか、商品の目玉となる「世界遺産シリーズinイタリア」においてイタリア・アッシジのサン・フランチェスコ大聖堂でコンサートを開催する東儀秀樹さんのトークショー、ショート・コンサートで消費者の旅行意欲を駆り立てた。
 日本旅行医学会専務理事の篠塚規氏は「安心・快適な旅行の仕方」をテーマに講演。「海外での病気、事故の上位は脳卒中や心筋梗塞、交通事故である」と外務省の統計をもとに説明。「自分だけは(不慮の事故に)遭わない、大丈夫と感じている人が多い」と指摘し、旅行前に様々な準備をすることの大切さを語った。近ツーは、「安心・快適・充実」の3つをキーワードに造成した2005年度上期の熟年海外特選旅行商品のポイントを説明。自然遺産の魅力を堪能するカナダ、歴史ある建築物とホテルなどの建設が進み新旧のコントラストを感じさせる中国など、世界遺産が組み込まれた商品の品質の高さを強調する。ヨーロッパ方面では、2時間程度のウォーキングをはじめ、アクティブに楽しめるスイス・アルプス、中世の街が美しいイタリアなど、スクリーンに情景を映し、説明した。

 また、トークショーで東儀さんは5月のコンサートについて、「世界遺産の場にのみ存在する空気感、風の香りを楽しんでもらえるショーにしたい」と意気込みを語る。また、「これを期に世界中の世界遺産でコンサートをやってみたい」と述べ、自身の経験から感じる旅の楽しさについて持論を展開し、会場を沸かせた。