航空各社、スマトラ島沖地震・津波で救援物資輸送などの対応図る

  • 2005年1月7日
 航空各社は昨年12月26日に発生したスマトラ沖大地震・津波を受け、救援物資の輸送や旅客に募金を募るなどの活動に取り組んでいる。ノースウエスト航空(NW)は米国のコネチカット州のNPO「アメリケアーズ」の主要輸送パートナーとして、NWの貨物専用子会社、NWAカーゴが米国/バンコク間、米国/シンガポール間の貨物スペース、および旅客定期便のスペースを利用し、医薬品や救援物資を輸送。
 エア・カナダ(AC)はスマトラ島へ救援専用フライトを提供、ワールド・ビジョン・カナダ、およびACのケータリング会社、カラ・フード(Cara Foods)が集めた救援物資を輸送する。救援機を2フライトに最大で合計130トンの物資を積載し運航する予定だ。そのほか、ACの全便で赤十字社の寄付用封筒を配布、旅客に寄付金を募る。
 キャセイパシフィック航空(CX)は地震発生日に「キャセイパシフィック航空東南アジア被害者支援基金」を創設。1月末まで、CXの香港本社、および海外支店の社員に寄付を呼びかけ、集まった寄付金の同額をCXが加えて寄付する。1月6日時点で合計500万香港ドルが集まっており、すでに香港赤十字社を通して100万香港ドルを寄付した。そのほか、1万アジア・マイルを一口として寄付する手続きをホームページで受け付けるなど、様々な対応を図る。