スカイ・マーシャル導入決定、ハイジャックやテロ防止など航空保安が目的

  • 2004年12月11日
 政府は10日、航空機のハイジャックやテロ防止など航空保安を目的とした警備員「スカイ・マーシャル」の導入を決定した。これまで警察庁、国土交通省、航空各社が検討を進めてきたもの。警察庁は今年8月にまとめた「テロ対策推進要綱」において、アメリカにおけるスカイ・マーシャルの運用などを例に抑止効果を評価、導入を推進していた。搭乗する警察官は航空機の特殊性などについての知識教育、訓練を受けた者で、飛行中は機長と相互に連携する。
 また、今回の決定において、外国系航空会社の運航する航空機に搭乗する警察官に対しても協力するとして、関係省庁が外国政府と調整などを進めることも盛り込んでいる。なお、スカイ・マーシャルの具体的な運用については安全上の理由から公表されない。