楽天、11月めどに海外航空券の販売を開始、WTSと提携、20%の株式取得

  • 2004年8月18日
 楽天トラベルは11月をめどに旅行サイト「楽天トラベル」上で海外航空券の予約・販売を開始し、総合旅行サイトとしての運営を目指す。既に、同社が運営する「旅の窓口」と「楽天トラベル」を9月14日に統合し、システム的には「旅の窓口」を踏襲した「楽天トラベル」として、オープンすることが決定している。現在、「楽天トラベル」での海外航空券の取扱は契約する旅行会社等のサイトへリンクする出店形式であるが、今回の海外航空券を販売することで、ホテル予約などとあわせて企画手配旅行の販売が可能になる。将来的には自社が主催するパッケージツアー等の販売も検討しているという。
 予約・販売システムにはワールドトラベルシステム(WTS)の「SkyRep」(スカイレップ)を導入。自社での航空券販売が初めてのため、実績のあるWTSと業務提携を結び、顧客サービスの向上を図る。そこで、楽天トラベルの親会社である楽天は、WTSが9月10日に実施する第三者割当増資の50株を引き受け、既存株主から譲り受ける270株とあわせてWTSの総発行株式の20%にあたる320株を3200万円で取得。持分法適用関連会社とした。これにより、楽天は役員1名をWTSに派遣する権利を取得したが、人事は未定である。
 なお、WTSは今回の第三者割当分を含み、資本額を8000万円、株式総数を1600株に増資。今後の事業展開を強化する。詳しい内容は後日発表する予定。