近ツー、学校関係者対象に海外教育旅行セミナー、危機管理体制をアピール
近畿日本ツーリストは26日、東京で学校関係者約100名を集め、海外旅行教育安全対策セミナーを開催した。海外修学旅行市場は2000年をピークにテロやSARSなどの国際情勢の影響を受け、減少する傾向にある。こうした状況への対処として、近ツーではリスク・マネジメント会社のコントロール・リスクス社と情報提供契約を締結している。これに加え、日本旅行医学会の篠塚規氏による添乗員教育、海外事故救援講座を実施し、対策を講じているのが現状だ。近ツー海外旅行部部長の越智良典氏は「事件が発生した際、現地にいるツアー参加者、出発を予定するお客様の人数も確認できるよう、緊急時の社内危機管理体制の強化に努めている」と報告。社内では危機を想定した訓練の実施、社外にはサイト上で現地の状況を画像を交えて紹介するなどの対策を紹介し、学校関係者の理解を求めた。また、越智氏は「リスクがゼロになることはない。しかし、リスクを下げることが重要」と語り、日程や場所に危険がある場合、回避コースを設定し、迅速に変更する対応についても説明した。
セミナーでは、外務省領事移住部邦人保護課海外安全相談センター室長の伊藤光子氏が方面別の注意事項を説明。この中で、生徒本人、学校、家族との連絡体制を実際の旅行にあたり十分に確認することが重要であることを指摘する。なお、連絡網は各都道府県に旅行日程を提出することで、外務省も日程を把握、緊急時には現地の大使館、領事館に連絡が入る体制を紹介した。また、旅行医学会の篠塚規氏は旅行中の急病に関する対応を説明。卵や牛乳、小麦などのアレルギーを持っている生徒に対して事前に正しい診断書を用意する重要性をアピールした。
セミナーでは、外務省領事移住部邦人保護課海外安全相談センター室長の伊藤光子氏が方面別の注意事項を説明。この中で、生徒本人、学校、家族との連絡体制を実際の旅行にあたり十分に確認することが重要であることを指摘する。なお、連絡網は各都道府県に旅行日程を提出することで、外務省も日程を把握、緊急時には現地の大使館、領事館に連絡が入る体制を紹介した。また、旅行医学会の篠塚規氏は旅行中の急病に関する対応を説明。卵や牛乳、小麦などのアレルギーを持っている生徒に対して事前に正しい診断書を用意する重要性をアピールした。