NW、関西/ホノルル線の5月予約は91%、関西で改めて定着を目指す

  • 2004年4月21日
 ノースウエスト航空(NW)西日本営業支店支店長の皆木良次氏は4月28日から復便を予定する関西/ホノルル線について、現段階での5月の予約は91%であることを明らかにした。ゴールデンウィークの曜日配列が良いことが好奏し、滑り出しは順調に推移。5月以降についても、皆木氏は「6月の予約も比較的、順調に進んでいる状況。7月から9月の夏休み期間は、主に家族旅行を中心とする予約の取り込みに全力を挙げる」と語った。今回の関西/ホノルル線の復便は本社の決定事項を半年で覆すという異例の措置。日本旅行業協会(JATA)関西支部長、関西国際空港副社長などがNWのデトロイト本社に出向くなど業界全体での復便要請が聞き入れられた形であることから、業界全体での後押しも大きいようだ。
 皆木氏は「NWが27年前に伊丹空港からハワイ線を運航し、最盛期にはダブルデイリーで運航した実績のある関西に根付く路線。業界のサポートを受けて早期に復便できた事は、ありがたいこと」とし、今後の目標として「関西発の路線として、再度、ホノルル路線での定着を目指したい」と語る。これと同時に、「高いロードファクターを維持し、(路線の維持には)需要の強さをアピールする」ことも必要。復便の時期がゴールデンウィークであること以外にも、運休前の機材から座席提供量が約30%程度減となるDC-10型機の総座席数273席を利用することも、予約が好調な要因。ただし、レジャー需要が重要視される関西圏において、旅行会社側としては特に足りないと言われる関西発のハワイ線の需要をまかなう上で「生命線」的な路線。NW側からすれば、6ヶ月という短期間での復便は、流通経路の確保という観点からは決定的な打撃を受ける前の措置だけに、旅行会社との相互のメリットを見出した販売面での協力関係をどのように展開するかは今後の注目だ。