CX、5月以降の大幅回復に期待、地方路線の拡充でビヨンド需要も見込む
キャセイパシフィック航空(CX)日本支社長のエイドリアン・ゲイン氏は19日、日本市場の動向、および今後の課題などを語った。昨年の総括として「1月の旅客数は前年比21%増と好スタートをきったが、5月には96%減を記録。赤字だった上半期決算と比べ、通期の最終利益が13億300万香港ドルとなったのは、旅客の回復が一段と進んだから」と述べる。また、北京、上海、アモイへの就航を視野に、中国政府、香港政府などと調整に入ったことを明らかにし、路線網の拡充を図る方針だ。
ただし、日本市場のみを見た場合、回復の足取りは遅い。昨年12月は17%減と完全回復には至っていないのが現状。ゲイン氏は「懸念する要因は残るが、ゴールデンウィークの予約は好調。5月以降は堅調に推移するだろう」と予測する。具体的な方策として、香港/札幌線、香港/関西線をそれぞれ週1便増加し、CXが運航する日本/香港間の便数が5月以降は週88便となる輸送力を最大限に利用する考え。特に、地方路線では成田経由と比べ、乗継ぎ利便の高いビヨンドの販売を強化するほか、香港をハブとして85都市の路線網を持つことから、日本からの直行便がないヨハネスブルグなどへの需要を取り込む考えだ。
発地別の動向は「成田が最も良く、ビジネス需要の堅調な名古屋が続く」(CX日本支社マーケティング部長の後藤純子氏)という。札幌線は香港からのインバウンドが多いことから増便後も順調に推移する見込み。現在、最も需要が弱含みなのは福岡だ。これは鳥インフルエンザの影響による団体旅行の減少が原因。ただし、ゲイン氏と同じく「5月以降はレジャーを中心に上向きに推移している」として、地方路線を含む日本/香港間の需要回復に自信を見せた。
ただし、日本市場のみを見た場合、回復の足取りは遅い。昨年12月は17%減と完全回復には至っていないのが現状。ゲイン氏は「懸念する要因は残るが、ゴールデンウィークの予約は好調。5月以降は堅調に推移するだろう」と予測する。具体的な方策として、香港/札幌線、香港/関西線をそれぞれ週1便増加し、CXが運航する日本/香港間の便数が5月以降は週88便となる輸送力を最大限に利用する考え。特に、地方路線では成田経由と比べ、乗継ぎ利便の高いビヨンドの販売を強化するほか、香港をハブとして85都市の路線網を持つことから、日本からの直行便がないヨハネスブルグなどへの需要を取り込む考えだ。
発地別の動向は「成田が最も良く、ビジネス需要の堅調な名古屋が続く」(CX日本支社マーケティング部長の後藤純子氏)という。札幌線は香港からのインバウンドが多いことから増便後も順調に推移する見込み。現在、最も需要が弱含みなのは福岡だ。これは鳥インフルエンザの影響による団体旅行の減少が原因。ただし、ゲイン氏と同じく「5月以降はレジャーを中心に上向きに推移している」として、地方路線を含む日本/香港間の需要回復に自信を見せた。