日航システム、3月期業績を下方修正、1月以降の国際線旅客が伸び悩み

  • 2004年3月10日
 日本航空システムは平成16年3月期(平成15年4月1日から平成16年3月31日)の連結業績予想を下方修正する。営業収益は中間決算時予想から190億円減収となる1兆9560億円、経常利益が250億円減の750億円(赤字)、当期純損益は240億円減の890億円の赤字を見込む。特に国際線旅客が伸び悩んでおり、日本航空システム代表取締役社長の兼子勲氏は「SARSの再発懸念や鳥インフルエンザによる消費者の心理的なもの」と分析している。昨年5月を底に国際線の旅客は順調に回復していたものの、1月は見通しを下回る前年比95%超、2月は前年並みを越える予想が90%台前半、3月は120%近くの予想が前年並みとなる予想だ。ただし、兼子氏は「現在の状況はあくまで一過性の出来事」とし、コスト削減と増収策で対応する方針を示した。