JTB、4月1日からWebトラベル事業部を新設、オフラインの販売も強化

  • 2003年2月4日
 ジェイティービー(JTB)はこれまで市場開発部に所属し、インターネットのオンライン予約販売、コンビニエンスストア(CVS)のマルチメディア端末を利用する旅行商品販売を行うe-コマース部門を4月1日から「Webトラベル事業部」として格上げする。これはe-コマースでの旅行販売が2001年度の販売実績が196億円、2002年度は300億円を超える見込みであることから、開発段階から利益責任箇所として組織強化を図るもの。全国5ヵ所に点在する販売センターを統合、商品開発、マーケティング、コールセンターを中心とする6部門で構成、開発から販売までを一元的にコントロールすることで市場の動向への即応力を高める。また、検索結果から電話やメールを利用した申込みや問合せが増加している現状を踏まえ、これまでの素材中心の販売からパッケージ商品を増やし商品構成にバラエティを加えるほか、コールセンターのサポートを強化するなど旅行総合サイトとしてオフラインでの販売も強化し、利便性の向上を図る。Web事業でのアライアンスも積極的に展開する予定で、ヤフーと共同で出資する「たびゲーター」(http://www.tavigator.co.jp/)の運営をはじめ、近畿日本ツーリスト、日本旅行、東急観光と共同プロモーションサイトの「トラベルタウン」(http://www.traveltown.ne.jp/)など既に提携する日本企業だけでなく海外企業との提携も視野に入れる。なお、新設する事業部の販売目標は2003年度が500億円としており、2005年度には総取扱額1000億円、純利益10億円の計上を目指す。