訪日需要が下支え、2025年延べ宿泊者数は6.5億人泊 日本人は3.8%減

 観光庁は27日、宿泊旅行統計調査の2025年年間値(速報値)を公表した。延べ宿泊者数は6億5348万人泊で前年比0.8%減となったが、外国人延べ宿泊者数は1億7787万人泊と8.2%増加し、全体の27.2%を占めた。日本人延べ宿泊者数は4億7561万人泊で3.8%減となり、国内需要の伸び悩みを訪日需要が補完する構図となった。

 都道府県別の延べ宿泊者数では、東京都が1億668万人泊で最多、大阪府が5760万人泊、北海道が4543万人泊と続いた。前年比では三重県(11.5%増)、奈良県(11.6%増)等が高い伸びを示した一方、石川県は16.0%減と大きく落ち込んだ。日本人延べ宿泊者数の伸び率では青森県が12.3%増で首位となり、三重県、奈良県、宮崎県、大阪府が続いた。

 外国人延べ宿泊者数を地域別に見ると、三大都市圏は前年比4.9%増に対し、地方部は15.5%増と伸びが目立った。構成比は三大都市圏が67.0%、地方部が33.0%で、地方誘客の進展がうかがえる。都道府県別では東京都が5959万人泊で最多、大阪府が2420万人泊、京都府が1874万人泊と続いた。伸び率では鳥取県が68.0%増、新潟県が55.3%増、三重県が54.3%増と高水準となった。

 国籍別では中国が3040万人泊で首位、台湾が1969万人泊、韓国が1748万人泊、米国が1728万人泊、香港が651万人泊と続き、上位5か国・地域で全体の59.5%を占めた。前年比ではロシアが105.3%増、インドが42.9%増と大幅に増加しており、市場の多様化が進んでいる。

 客室稼働率は全体で61.8%と前年差2.2ポイント上昇した。施設タイプ別ではビジネスホテルが75.3%、シティホテルが74.2%と高水準を維持し、リゾートホテルは56.9%、旅館は38.4%だった。都道府県別の全体稼働率では大阪府が78.8%で全国最高となった。