【FAMレポート】建国250周年を前に注目集めるワシントンDC、歴史・文化・音楽が交差する都市の魅力
2026年7月4日は、アメリカ合衆国の建国250周年記念日。建国に関わるイベントや特別展示などで注目を集めるのが首都「ワシントンD.C.」(以下DC)だ。どの州にも属さない連邦の直轄区域で、大統領官邸(ホワイトハウス)、米国議会議事堂、連邦最高裁判所が所在するほかスミソニアン博物館群が集結する。8月27~31日に開催された「DCジャズフェスティバル2025」を契機に訪れた現地レポートをお送りする。
広大な国立公園に集まる 博物館はほとんど無料
DCへは、羽田空港からワシントンダレス国際空港(IAD)に全日空とユナイテッド航空が直行便を就航しているほか、米国の多数の都市で乗り換えてIADのほか近郊のロナルドレーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)やボルチモア・ワシントン国際空港(BWI)から入ることができる。
IADから市内へは車で約45分。メトロの利用も可能だが、空港最寄駅まで一旦シャトルバス($5)で行って乗り換えになり、Uberなどのシェアライドがやはり便利ではある($50前後~)。
観光スポットが集まるナショナルモールやジャズフェスティバル会場であるウォーターフロントの「ザ ワーフ」にもホテルは数多いが、トレンディなエリアでの滞在体験をということで、アダムス・モーガンというヒップなエリアにある「ザ ライン DC(The LINE DC)」に宿泊した。全220室、築160年近い教会の建物を一部生かしていて、博物館のような正面から入ると吹き抜けのスペースが広がっており、カフェやバー、レストランにもなっている。モダンとクラシックが融合し、インテリアがスタイリッシュ。客室には、デスクにTV、コーヒーポット、ミニバーがあり、快適に過ごせる。
DCの観光スポットは、スミソニアン博物館群(17博物館ほか)や米国議会議事堂、ホワイトハウスビジターセンターなど、多数がナショナルモールに一堂にそろう。東西は約3kmというものの、訪れてみるとそれぞれの規模の大きさに驚かされ、歩いて回るのはかなり大変だ。
全体を見て回るのに、17ある停留所のどこでも乗り降り自由な「ビッグ バス ツアー(Big Bus Tour Hop-On Hop-Off )」に、レッドルートの起点ユニオンステーションから乗り込んだ。24時間有効で大人$75~。約20分ごとに次のバスが来る。2階建てで、2階は一部オープンだが屋根付きなので雨でも安心。イヤホンで多言語の解説には日本語もあり、建物の説明や歴史などがわかりやすい。
この日、バスから降りて訪れた博物館は隣り合った2つ「国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館」と「国立アメリカ歴史博物館」で徒歩移動。前者はアフリカ系アメリカ人の歴史や生活、いろんな分野での活躍が展示されており、今回のジャズフェスティバルにも関連するミュージシャンのレガシーやスポーツ選手のトピックが興味深かった。後者は、米国の技術や文化などの発展の足跡をたどるもの。展示の仕方がリアルでインタラクティブな工夫がされていて子供も楽しめる。









