阪急交通社×ナビタイム、石巻・雄勝で"アート×ガストロノミー"日帰りツアーを発売 ブルーツーリズム推進

  • 2025年9月9日

 阪急交通社とナビタイムジャパンは、宮城県石巻市雄勝町の海岸地域を舞台にした体験型ツアーを造成し、9月11日から予約受付を開始する。石巻圏DMO公認の「海岸線の美術館」の鑑賞と、地元食材を活用した屋外ダイニングを組み合わせ、ブルーツーリズムの推進と地域経済の活性化を目指す。

 本ツアーは観光庁「ブルーツーリズム推進支援事業」に採択された取り組みで、仙台発着の募集型企画旅行として実施する。催行日は11月2日で、貸切バスにより石巻市震災遺構の大川小学校、名振東漁港や大浜漁港、雄勝小中学校、道の駅硯上の里おがつ、雄勝湾広場などを巡る行程。巨大防潮堤に描かれた壁画群「海岸線の美術館」は館長の高橋窓太郎氏が案内し、アートの背景と地域復興のストーリーを学ぶ内容とした。

 体験要素では、地元漁師監修による漁業体験や、石巻在住の日本料理シェフ今村正輝氏によるスペシャルコースを壁画前で提供する。前菜からデザートまでを壁画10作品に合わせて展開し、石巻工房の家具や伝統工芸の雄勝硯を器に再利用するなど、地域産業と結びつけたダイニングアウトを設計している。

 商品は阪急交通社とナビタイムジャパンの共同プラットフォーム「ニッチャートラベル」で企画・運営する。日帰りに加えて宿泊オプションも設定し、協力者や地域住民との交流機会を通じて理解を深める導線を用意した。