（左から）さとゆめ取締役 浅原武志氏、茅野市長 今井敦氏、HIS法人営業本部長 加治木宏氏

　HISは30日、地域活性化事業を手がけるさとゆめ、長野県茅野市と共に、「新しい目的地づくり」に関する包括連携協定を締結した。HISとさとゆめが2024年9月より開始した新・目的地創出事業「Destination Create Project」に茅野市が参画したかたち。

　茅野市は、八ヶ岳や蓼科高原に代表される豊かな自然環境や、縄文時代からの歴史文化を有し、首都圏からのアクセス利便性を強みに観光とテレワークの融合による関係人口の増加を目指している。

　今回の協定では、観光誘客やインバウンド戦略、SDGsの推進、地域資源を活かした商品開発など10項目にわたる連携事項が盛り込まれており、地域の持続的発展に向けた取り組みを多面的に進める方針だ。

　また、HISは総務省の「地域活性化起業人」制度を活用し、2025年5月より最長3年間、茅野市へ専門人材を派遣する協定も締結した。派遣人材は、ウェルネステレワークをはじめとする地域資源を活かしたコンテンツの商品化や、販売体制の構築、企業版ふるさと納税を活用した販売支援などに取り組む予定だ。