祇園に誕生する「帝国ホテル京都」、新施設の詳細公表 今秋より予約開始

帝国ホテルは4日、2026年春京都・祇園に開業する「帝国ホテル 京都」について、宿泊予約を2025年秋より開始すると発表した。全55室の客室は建築構造や眺望に応じて3つのエリアに分かれ、それぞれが異なる特徴を楽しめる。
同ホテルは国の登録有形文化財である弥栄会館の建築意匠を継承し、保存・改築・増築を組み合わせて構成される。祇園の歴史的景観と調和しつつ、上質で普遍的な空間と洗練されたサービスによる特別な体験を創出することを目指す。
客室エリアは、弥栄会館の情緒を残した「保存エリア」、モダンな設えと開放的な眺望を特徴とする「改築エリア」、そして伝統的町並みに馴染む現代的和の空間「北棟増築エリア」に分かれる。最上位タイプの「インペリアルスイート」は193㎡の広さを持ち、東山の景観や弥栄会館の鐘塔を望む二面テラスを備え、1泊300万円で販売される予定だ。
内装デザインは建築家・榊田倫之氏(新素材研究所)が手がけ、「帝国、舞う」をコンセプトに、古き良きものを継承しながらも現代性を兼ね備えた美しい空間を演出する。
なお、本施設は2025年4月より「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」に加盟しており、グローバルな富裕層に向けた発信にも注力する。客室のほか、レストラン、バー、スパ、プール、フィットネスジムも併設される予定だ。