"唯一無二のオーダーメイド旅行"をデザインする-ONLYONE TRAVELが地球全体で築く新しい顧客体験
ガイドとしてキャリアをスタートさせた南米のジャングルから、アフリカのサバンナ、そして日本の知られざる秘境まで-ONLYONE TRAVELは、「たったひとつの地球の素晴らしさ」と「たったひとつのあなたの人生」を掛け合わせたあなただけのたったひとつの旅をお届けする”というビジョンを掲げ、完全オーダーメイドの旅を提供するプロフェッショナル集団だ。代表・山田陽介氏は、自らの体験をもとに、想像力と対話を重ねながら、お客様一人ひとりにとっての「唯一無二の旅」をつくり続けている。中南米から始まった軌跡、アフリカでの挑戦、日本での展開、そしてこれからのビジョンに迫る。

山田 陽介 氏(以下敬称略) 東京で生まれ育ち、大学からアメリカへ渡りました。エクアドルでのインターンを機に南米に魅了され、大学卒業後に再び渡航。現地でホステルを立ち上げ、宿泊者を対象にツアーを企画するうちに旅行業に本格的に関わるようになりました。その後、エクアドルの旅行会社に勤務して日本人向けの現地ガイドを経験し、ペルーやボリビアなど南米全域へと活動を広げました。
2012年には中米・カリブにも関心を持ち、当時勤務していた南米専門の会社から独立。パナマに移住し、ONLYONE TRAVELを設立しました。パナマでは、日本の大手旅行会社のランドオペレーターとして中南米旅行の手配を請け負うとともに、医療視察やパナマ運河視察などの法人向け手配も行ってきました。さらに、2016年頃からは中南米の現地手配会社とのパートナーシップにより、訪日旅行の手配もスタートし、アウトバウンドとインバウンドの両軸でサービスを提供する体制を整えていきました。
パナマへ移住したのは30歳を目前に控えた時期で、「35歳までに中南米の旅行を網羅する」という目標を掲げていました。目標達成後は、次なる挑戦としてアフリカに目を向け、36歳になる前に単身で現地入り。アフリカ各国を巡り、ケニア・ナイロビに法人を設立しました。2018年より、アフリカでの旅行手配も本格化しています。
コロナ禍以前は、B2Bが7割、B2Cが3割の比率でしたが、コロナの影響でB2B案件が激減し、現在はB2Cが9割を占めています。日本国内においても旅行業の第一種登録を取得し、現地手配のみならず、日本のお客様からの直接受注による募集型企画旅行の販売も開始しました。B2Bでは、大手旅行会社さんの現地コンサルという立場で相談を受けさせていただいています。
山田 私たちが提供する旅行の基本方針は、企画・販売・運営すべてを一社で行うことで、お客様の負担を減らすとともに提供価値の向上を目指し、また「自分たちが実際に体験したものだけを届ける」ことです。宿泊施設、レストラン、現地ガイド、観光地、すべてを自ら体験・確認し、その上でお客様に最適な旅を提案します。旅行業者が企画するパッケージではなく、お客様との対話を通して生まれる“唯一無二”の旅、それがONLYONE TRAVELのコンセプトです。

現在のアウトバウンドは、アフリカが8割を占めており、中南米が1割、その他地域が1割程度です。とりわけ家族旅行の需要が高く、コロナ禍でなかなか子どもを旅行に連れて行けなかったご家庭からの要望が増えています。エコノミークラスで15万円程度から渡航可能なアフリカ旅行は人気で、特にケニア、タンザニア、南アフリカ、エジプトなどが好評です。
例えば、ベネズエラのエンジェルフォールでの8日間にわたるテント泊トレッキングや、キリマンジャロ登山など、通常では体験できないようなアドベンチャー旅行も提案しています。私たちは「人生を変えるような体験」を届けたいと考えており、それは旅行者の記憶に残るだけでなく、今後の人生に大きな影響を与えると信じています。
旅行は単なる消費ではなく、自己投資の一環です。私たちは“世界で一番LTV(顧客生涯価値)が高い旅行会社”を目指しています。今では多くのお客様が1年に1回は当社を通じて旅行をされており、長期的な信頼関係を築いています。カップルのハネムーンから家族旅行、お子様の成長に合わせた旅行企画など、ライフイベントごとに旅を通じた価値を提供できることが私たちの喜びです。