TIFS会員インタビューVol.6 河内屋 ネクストラベル 河内 崇 氏

  • 2024年4月10日
  • 出典:一般社団法人新観光創造連合会(TIFS)

 TIFS会員の取組をご紹介するシリーズ第6弾は合同会社河内屋 ネクストラベルの河内崇さんの取組をご紹介します。

kochiya
-まずは自己紹介をお願いします。

河内 崇氏(以下敬称略) 生まれも育ちも大阪です。高校卒業後、旅行の専門学校に通いはじめたのが、この業界との最初の接点です。特段、旅行業界で働くのが夢だったと言うわけではないのですが、親が旅行好きだったので自然と興味が湧いたという流れです。

 しかしながら、専門学校卒業の年度が、9.11 アメリカ同時多発テロの年だったため、同級生も内定の取り消しに見舞われたり、私自身もすぐには仕事を始められず、添乗員派遣の会社に登録して、添乗員の仕事を3年ほど続けました。

 その後、正社員の仕事として大阪の旅行会社に就職して数年サラリーマンとして働きました。旅行業界の良いところも悪いところも知った上で一度業界を離れ、飲食系の会社でも正社員として働いていましたが、やはり旅行系の仕事もやってみたく、たどり着いたのが独立という道でした。合同会社河内屋では「旅行事業」「イベント事業」「飲食事業」の三本柱で事業を行っています。

-独立した際はどの事業からスタートされたのでしょうか

河内 飲食事業です。独立した際、小資金で運営できるキッチンカーに目をつけ、車を一台購入し、個人事業主として事業をスタートしました。最初のメニューはイカ焼きでしたね。キッチンカーは出店する場所や季節によって商材も変えられますし、あちこちのエリアでいろいろな商材を取り扱いました。その後、飲食関係のネットワークが広がっていき、門真駅近くの居抜き店舗が空いたとの声がかかり、たこ焼き屋の店舗も構えました。

 その後コロナ禍が始まった際、テロにしろ、伝染病にしろ、こういう事象は度々発生することは避けられないと気付き、飲食事業だけでは長期での継続にリスクがあるため、他のジャンルでの事業もやっていかないといけないと痛感しました。とは言え、全く経験がない業種は難しいので、かつて携わったこともあり、また学生時代には総合旅行業務取扱管理者の資格も取得したことから、旅行業をやってみようと思い至り、コロナ禍中に旅行業の登録をしました。

 周囲の人からは「なぜこのタイミングで?」と散々言われましたが(笑)、自分の中ではどのように旅行業を展開していくかのビジョンは決まっていましたし、すぐには仕事にならなくてもいつかの為にと思って準備をしました。前述のたこ焼き屋の中に、旅行業の店舗を併設しています。