大阪文化の発信拠点「通天閣」 通天閣観光西上社長、高さでなく面白さ追求(1)

大阪のシンボル「通天閣」。高さ108メートルの通天閣より高い塔やタワーは五万とあるが、ここ10年、毎年100万人以上が入場する人気を誇っている。「通天閣という文化伝統(2007年5月に国の登録有形文化財に指定)を守ることは、リノベーションの積み重ね」という、通天閣観光社長の西上雅章さんに話を聞いた。西上さんが家業の通天閣観光に戻ってきた1980年代後半、通天閣は「瀕死の状態」だった。事務所の窓はガラスのかわりにベニヤ板、机やオフィス家具は西上さんが「錆びた包丁」という日立のお下がり(切っても切れない...