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日本観光ショーケースin大阪・関西が開催、吉村知事「観光が日本の経済発展を牽引することに期待」

テープカットの模様

 3月25日から27日にインテックス大阪で第一回日本観光ショーケースin大阪・関西が開催された。日本観光にテーマを絞ったイベントで156の出展団体・企業が参加。来場予約はビジネス、一般合わせて1万人以上にのぼったという。

 オープニングセレモニーでは日本観光ショーケース事務局長の落合和之氏が挨拶。今回のイベントを「観光復活の起爆剤として日本観光の素晴らしさと豊かさを発信し観光復活の狼煙をあげていきたい」と意欲を示すとともに「ゴールデンウイーク、夏休み、秋の観光シーズンの旅行の計画のきっかけを創出していく」とコメント。さらに「イベントで活発な交流がなされビジネスとして成果が生まれることを願っている」と述べた。

日本観光ショーケース事務局長の落合和之氏

 日本観光ショーケースは今後も毎年大阪で開催していく予定で2025年の大阪万博につなげていきたい考えだ。落合氏は「大阪万博のときには大阪から日本中を旅して行こうとそんな展示会を作り上げたい」とアピールした。

 また吉村洋文大阪府知事からは開催祝いのビデオメッセージが送られた。3月21日からまん延防止等重点措置が解除となり、引き続き感染対策の徹底は必要だが「大阪・関西の経済の活性化には観光が必要」と述べ、まずは国内の旅行の促進に取り組んでいくことが重要とした。

吉村洋文大阪府知事

 また2025年の大阪・関西万博については国内外から2800万人が大阪に来ることが予測されており、コロナ後のインバウンド回復にも積極的に取り組んでいくという。吉村知事は「今日のこのイベントがきっかけになればと期待しています」とコメント。日本観光ショーケースが毎年大阪で開催される恒例のイベントとなって、「観光が日本の経済発展を牽引していくことを祈念している」と期待感を示した。

 日本観光振興協会常務理事の皆見薫氏からは、現在の観光における課題を指摘。一つ目は国内旅行のマインド低下をあげた。GoToトラベルなどの需要喚起策によって今後改善が見込まれるが「大切なのはスピード感」と考えを示した。二つ目は、国際交流が諸外国と比べて大幅に後れを取っているとして、一刻も早く入国制限の撤廃に舵を切ってほしいと切望。三つ目はロシアによるウクライナ侵攻をあげ、「ツーリズム産業にとっても様々な場面で悪影響であることは明らかで1日も早い終息が望まれる」と述べた。

日本観光振興協会常務理事の皆見薫氏

 また皆見氏は観光は地域経済や雇用に重要な役割を果たしていることや「GDPを押し上げるには最も即効性があると思う」と語り、日本観光ショーケースが「日本の観光の再起動のターニングポイントとなると期待している」と述べた。2025年の大阪・関西万博については「国家事業として日本全国で大きなムーブメントを巻き起こし気運醸成を図っていきたい」と締めくくった。

 尚、2023年の日本観光ショーケースはインテックス大阪で3月に開催が予定されている。

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