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【タイ現地レポート】開国ムードのなか流行するオミクロン株、観光地の状況は

 世界各国から旅行者が訪れるタイ王国のコロナ禍の現状を伝える現地レポート。第5弾の今回は昨年末から外国人旅行客を全面的に受け入れたタイにて、各観光地の状況についてお伝えします。筆者は昨年11月に三年勤めた現地の日系企業を退職し、コロナ規制が緩和されたタイ国内を長期間旅行しております。コロナ禍以前と比べて観光地の状況は大きく変化しておりますので、最新の情報を日本国内の皆様にお届けします。
※この記事は2月13日の情報を基に執筆しています。

シラチャ、ローイ島にある中国寺院。タイ人も中華新年を祝います

ウドンタニのピンクレイク

前回からのコロナの感染者の推移

 昨年8月にピーク(1日の平均新規感染者数が約2万人)を迎えたデルタ株は年末まで順調に右肩下がりしていき、年明け後にはコロナは終結すると予想していたタイ国内ムードとは裏腹に、年始にオミクロン株が流行し、2月13日現在で1日の新規感染者数が1万6千人にまで急増しました。

 日本と人口比で比較すると、デルタ株はタイの方が流行していましたが、オミクロン株は日本の方が流行していると考えられます。統計上の数字では日本国内を旅行するより、タイ国内を旅行する方が感染のリスクは低いと考えられますが、観光地は人が密集しており、世界各国から旅行者が訪れるため、必ずしも日本より安全と油断するべきではないでしょう。

ハイシーズンなのに静かなチェンマイのお寺


ワクチンの接種状況とブースター接種について

 タイ国内のワクチン接種状況は2月13日現在で、2回接種した人が全体の約70%、3回目のブースターが約25%となっています。ブースターについては以前は医療関係者から随時接種の予約を開始していましたが、現在は職業、年齢、国籍問わず2回目の接種日から規定の期間を経過した人には様々な会場で接種可能です。2回摂取については日本の方が全体の約80%と上回っていますが、ブースターは日本が約8パーセントと下回っています。

 筆者は、2回目までは務めていた会社の予約で接種することが出来ましたが、退職したため現在ブースターをどこで接種するか検討しております。日本大使館のウェブサイトには、日本のパスポートを提示するだけで無償で接種出来る病院をいくつか案内しております。タイ在住者のみという規定はありませんので、タイへの長期旅行者でブースターを検討されている方は是非日本大使館のウェブサイトをご確認下さい。

チェンマイの旧市街地から歩いて山のお寺へ


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