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韓国の「今」を駐在員の視点から-軌道に乗り始めたワクチン接種、ウィズコロナ社会への議論が進む

仁川国際空港の様子

 仁川国際空港を運営する仁川国際空港公社は、国立中央博物館の協力を得て、第1ターミナル3階の122番搭乗ゲート近くに展示場を設け、6月末より国立中央博物館所蔵物の展示を開始しました。年中無休、午前9時から午後6時までオープンしています。仁川国際空港公社は世界的に有名な美術館の空港内への分館誘致を推進し、韓国の表玄関にあたる仁川空港をグローバルな文化芸術空間へ変貌させ、2024年の開館を目指して基本計画の策定と調査を行うと発表しています。

第1ターミナル3階チェックインカウンター。AからLまでのカウンターの30%前後がオープンしています。

第1ターミナル1階入国出口。検疫担当者と帰国者の出迎えの人たちが数人いました。

第1ターミナル1階中央に最近新たにオープンしたコンサートホール

第2ターミナルのチェックンカウンター。AからHまでのカウンターがあり、AからCカウンターのみオープンしていました。

第2ターミナル内フードコート。およそ70%の店がオープン。店員によると利用者は空港スタッフが半数程度とのことでした。

第2ターミナル入国階の喫煙ブースは使用禁止となっていました。

金浦空港の様子

 金浦空港発着の国際線は、現在もすべて運航停止となっています。国内線はコロナ以前の水準まで乗客が戻り、その中でも済州島が混雑しています。自由な海外旅行ができないことに起因する代替の訪問先として人気が高まっているものと思われます。

国内線ターミナル2階 チェックインカウンター。訪問時には済州島行きの便のチェックインが行われていました。

国内線ターミナル内のカフェレストラン。すべてのレストランやカフェがオープンしていました。

 韓国では、出遅れていたワクチン接種の進行がようやく軌道に乗り始め、ワクチン接種率の上昇とともに、行動規制の緩和が進むことに期待が高まり、コロナと共存していくこと受け入れるウィズコロナ社会への移行が議論され始めました。

 新型コロナウイルスのパンデミック、国際旅行の事実上の禁止は、当初は数週間、長く見積もっても半年かなと思っていましたが、それから早くも1年半が経ちました。現在の厳しい行動規制が敷かれている状態からの出口戦略の議論が進み、年内には制限がありながらも段階を踏んで少しずつ国際旅行の再開が行われることを、旅行関連産業に従事する者として強く願っています。

本稿は、トランスオービット 韓国社長の金清氏より寄稿いただいています。
※2021年9月16日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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