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【コラム】沖縄のGWに見える変化と、今旅行をしてくださる観光客への感謝
コロナ禍中での二度目のゴールデンウィーク、一度目との差は?

  • 2021年5月7日

 先週末、大手メディアはこぞって「ゴールデンウィークの国内線前年比9倍以上、JRも5倍以上」と報道しました。
日本全体で見ると事実としてこのGW(4月29日~5月5日)期間中のJALグループ及びANAグループ合算での旅客数前年比931%となっていますが、コロナ前の2019年のGWと比べると36.6%という結果でした。
 JR各社(4月28日~5月5日)の新幹線及び在来線特急主要線区合計での乗客数の2019年比は26%。

 地域として例年GW期間中の利用の多い沖縄路線の旅客数は一昨年比で5割強、ホテルの稼働に関しては那覇市内で5割前後、中央部・北部の高級リゾートホテルに関しては8割前後(中にはほぼ連日満室のホテルも有り)、レンタカー各社は高い稼働率だったと聞いています。

 今年のGWの特徴としては「当日予約が増えた、前日まで63.5%だった稼働率が当日になって71%に増えた日も有る」「小グループが増えた、高齢のお客様は若干減った印象」(パームロイヤルNAHA代表取締役支配人高倉氏)、「BBQレストランのGW中の稼働率はほぼ100%」「ホテル内のコンビニの売上は好調、特にお弁当などは夕方早い時間に売り切れ」(ロワジールホテル那覇総支配人武田氏)。
 実際に期間中沖縄に滞在し、自分の目で見た事実・印象として、名護の本部にある貸別荘は5月4日で7割程度の稼働、お客様の大半は家族(夫婦と子供+幼児)、車のナンバーはレンタカーでは無い沖縄ナンバーが8割。夜はほぼ全ての貸別荘でBBQを楽しむ姿が見られました。

 1年以上に渡るコロナとの付き合いを経て、旅行者の意識・行動は間違い無く変化しています。旅行はするけど、現地での移動は少人数でレンタカー、出来る限り旅先でのステイルーム(客室内・コテージ内)を楽しむ、食事はBBQや内食(買ってきたものを自室で食べる)も選択。
そして、空室が有る・価格が手頃という事も有り、沖縄県民の方の小旅行はコロナ前の同時期に比べ格段に増えたと思われます。

 まん延防止等重点措置や緊急事態宣言下の今、旅行をすることに非難はあるでしょう。
 しかし、1年以上にわたり、壊滅的な影響を受けている観光産業にはもはやこれ以上耐え忍ぶ体力も気力も残っていません。
 旅行会社・宿泊事業者・運輸機関・飲食店・お土産物店等に休業命令を出し、その期間中は十分な補償があるならならともかく、そうでない以上、生きるために営業を継続する事を誰が止められますか? 前出のように、今旅行される方の大部分は感染防止に配慮し、節度を持って旅を楽しまれています。
 トラベルビジョンは観光産業で働く方々へ向けたプラットフォームのため、一般の方にはほぼメッセージは伝わらないのですが、それでも敢えて、今旅行を、それも十分な注意・配慮をしながらしてくださる「旅行者」の方に御礼を申し上げたい。
 皆さんの存在が我々にとって、今日の救いで有り、将来の希望です「ありがとうございます」。

岡田直樹
㈱エフネス代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人。27歳でエフネスの前身㈱ルゥエストを創業し、31周年にあたる今年に至る。旅行素材のホールセール、観光関連企業への決済サービス提供、緊急対応代行、業界誌トラベルビジョン運営等々、主に観光産業内のB2B事業に携わる。
㈱ティ・エス・ディ代表取締役、一般社団法人インバウンドデジタルマーケティング協議会理事