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【コロナに負けず】KPG HOTEL&RESORT取締役社長兼COOの田中正男氏

機を逃さず迅速な対応で需要を取り込む
沖縄振興に向け人材育成への投資を継続

国内外の旅行会社に期待することは

カフーリゾートフチャクコンド・ホテル 田中 率直に言えば、北海道ではなく沖縄を販売してほしい。北海道は道内の人口が約600万人で、その需要が相当動いていると聞いている。沖縄は人口130万人で、県民の所得も低いので、ぜひサポートしてほしい。

 沖縄にはいいところがたくさんある。自分たちでしかできない沖縄の旅行商品を、ホテル担当の営業スタッフと一緒に練ってほしい。まずは旅行会社の皆様に沖縄に来てもらいたい。

-もともとCSR活動や人材育成について力を入れているとお聞きしていますが、今後の予定を教えてください

田中2019年9月の「ピンクドット沖縄」の様子。前列右から3番目が田中氏 KPG HOTEL&RESORTは単独のホテルグループとしては唯一、沖縄県の「おきなわSDGsパートナー」に登録しており、CSR活動に力を入れている。例えば13年からLGBTQをテーマにしたイベント「ピンクドット沖縄」を共催し、現在はイベントの主催者である一般社団法人ピンクドット沖縄の副理事長を務めている。今年はコロナ禍のため大型イベントの開催は難しいが、11月末に小規模のイベントを開催する。今後も取り組みを継続し、LGBTQ問わず、誰もが簡単に訪れられる沖縄にしていきたい。

 11月からは、恩納村とスローフードインターナショナルジャパンと共催で、カフーリゾートのビーチハウスで子ども食堂を開始する。初めての試みで、月に数回オープンする予定だ。また、名護市と「沖縄サンコーストホテル」で子ども食堂を、沖縄市で10代の妊婦をサポートする「若年妊産婦の居場所」に協力していこうと思っている。

 「観光立県沖縄」を実現するには、沖縄を背負っていける次の世代、さらにその先の世代にあたる子供たちを育てていく必要がある。観光振興のためには良いハードがあっても人がいなければならない。将来的には大学と協力してホテル経営学部を作り、人材育成に努めたい。そうすることで、今まで観光ホテル産業で働いてきた恩返しをしたいと考えている。


インタビューを終えて
今回はKPG HOTEL&RESORTの田中社長にお話を伺いました。厳しい状況の中、矢継ぎ早に施策を実行、できる限り雇用を守り、CRS活動も継続されているお話を満面の笑みと元気な声でお話しいただき、どんな状況でも前を向く事の大事さを改めて教えていただきました。このような状況だからこそ、観光産業に従事される方にドンドン沖縄に来てもらいたいと仰っていただき、トラベルビジョン読者の観光産業従事者限定の優待もご用意いただきました。今回のインタビューのシナリオには無いお申し出で、スタッフの方は少々戸惑われていたようですが・・・

優待情報の詳細はこちらからご確認ください。なお、閲覧にはトラベルビジョンの読者登録後ログインしていただく必要があります。優待の利用が可能なのは旅行会社、ホテル・旅館等に従事されている観光産業従事者の皆様です。