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ウィズコロナの現地レポート、アメリカ西部編-世界の「今」を駐在員の視点から

2.ロサンゼルス

 カリフォルニア州ロサンゼルス郡では1月26日に最初の新型コロナウィルス感染者が確認されて以降、現在まで 243,935名(9月1日時点)と増えて続けいます。カリフォルニア州全体の712,052名(9月1日時点)の約1/3以上を占めており、州単位では50州の中で最多の感染者数を記録しております。 カリフォルニア州の新たな指針とは別に、ロサンゼルス郡独自の再開ロードマップがございますが、足踏み状態となっており、未だ屋内施設(美術館,博物館など)は閉鎖、レストランの店内飲食の再開は未定となっております。

ロサンゼルスエリア主要観光スポット

・ハリウッドハイランド:店舗営業中(一部除く)※ハリウッドサインは見る事が可能。

・チャイニーズシアター:手形エリアはバリケードが敷かれアクセス不可(9月2日時点:バーエリアとして使用中)

・サンタモニカピア:正面入口閉鎖。※ピア内入場可。(施設Close又は人数制限、検温、マスク着用にて対応)

・グリフィス天文台:Close(再開未定)

・ユニバーサルスタジオハリウッド:Close(再開未定)※シティウォークのみ営業中(人数制限、検温、マスク着用)

・ロサンゼルス動物園:8/26再開(事前予約要)。

(参考)アナハイム

・ディズニーランド(2テーマパーク):Close(再開日未定)

・ダウンタウンディズニー:7/9より再開(施設Close又は人数制限、マスク着用にて対応)


観光地の様子

 以下の写真はロサンゼルスのランドマーク的スポットのサンタモニカピアとチャイニーズシアターですが、共にバリケードが敷かれています。現在は米国内の人のみの来訪で、以前と比べると全く違う印象を受けます。

ロックダウン以降バリーケードが敷かれたままの状況が続く。チャイニーズシアターはバーとして使用している模様。共に写真2020年8月末撮影。

 チャイニーズシアターのあるハリウッドに関しては、今年5月末に発生したミネアポリスの黒人殺害事件から発展した「Black Lives Matter」の大規模なデモ活動がまだ記憶に新しいかと思いますが、つい最近の8月末に発生したウィスコンシン州の黒人銃撃事件により、デモ活動や「ALL Black Lives Matter」のメッセージがチャイニーズシアター前の道路に描かれるなど、新型コロナウィルス感染とは別の側面での問題も再燃しております。

サンタモニカピアの様子 2020年8月末撮影 チャイニーズシアター前の「ALL BLACK LIVES MATTER」メッセージ制作中の風景 2020年8月末撮影
交通の様子

 車社会のロサンゼルスは朝の通勤ラッシュ時間帯~夜の帰宅時間まで慢性的な渋滞がひどく、深刻な社会問題でしたが、ロックダウン以降、以前と比べると渋滞が少なくなりました。エッセンシャルワーカー以外の仕事に関しては、リモートでの仕事となったため、渋滞が全くない時期もありました。但し、現在はロックダウン当初から比べると、交通量も戻り、以前を彷彿とする渋滞が発生する場合もございます。

レストランの様子

 ロサンゼルス郡内での店内飲食は依然として禁止、着席の屋外飲食のみ可能。通路スペースや駐車場などを仮設パティオとして、営業を行っています(届出要)。
 6ft(約1.8m)のソーシャルディスタンスを確保したテーブル配置、1つのテーブル毎最大6名までなど、パティオ営業には許可を受けるには基準があります。“エッセンシャルワーク”となるスーパーマーケットはWalmartやTargetなど大型スーパーストア中心に売り上げは好調を維持しています。一方、レストランは屋外営業が可能となっておりますが、デリバリーとピックアップ(お持ち帰り)が中心で、店舗展開の縮小や規模の小さいレストランなどは閉店に追い込まれるなど大変厳しい状況です。

Universal City Walk内のレストランの営業風景。2020年8月末撮影 Lawry’s The Prime Rib Beverly Hills店舗前の風景。2020年8月末撮影
日本とのフライト&ロサンゼルス国際空港の様子

 海外からの入国制限により観光客がほぼ入ってこない状況のため、国内線国際線問わず各社フライト便数を減らし運航しております。ロサンゼルス国際空港内のチェックインカウンターも以前とは全く違い、利用客が大変少ない状況が続いております。

JALチェックインカウンターのフライト2時間前の様子 ターミナル内のフードコートの様子

 またロサンゼルス国際空港へは原則空港関係者と当日のフライトチケット持った者、当日のフライトを利用した者の出迎え従事者以外はターミナルビルへ立ち入らないよう注意喚起が出されております。

各社の運航状況は下記の通りとなります。(9月2日時点)

ANA

 成田線(NH5,6)毎日運航、羽田線(NH105,106)週3日運航、新規就航予定の羽田線(NH125,126)開設延期

JAL
成田線(JL61,62)週3日運航、羽田線(JL15,16)週2日運航、関空線(JL60,69)9/30まで運休(一部臨時便あり)

ユナイテッド航空
成田線(UA32,33)10/24まで運休、新規就航予定の羽田線(UA38,39)開設延期

デルタ航空
羽田線(DL7,8)10/24まで運休・10/25~3/27/2021まで週3日運航予定 ※2021年1月より段階的に毎日運航予定

アメリカン航空
羽田線(AA169,170)毎日運航、羽田線(AA26,27)10/24まで運休

シンガポール航空
成田線(SQ11,12)10/24まで運休