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アイスランド、フェロー諸島、グリーンランド、「新型コロナウイルス」の影響について‐続報 (4/19の状況)

  • 2020年4月20日

全世界的に感染が拡大している「新型コロナウイルス」に関するアイスランド、フェロー諸島及びグリーンランドの状況をお知らせいたします。

■ アイスランドの状況

アイスランド国内の感染者は現地時間昨日2020年4月19日時点で434名、28名が国立大学病院に入院中で、残りの406名が自宅隔離で療養中です。

また、感染の疑いのある検疫中の人は1,220名で自宅等で経過観察中です。

回復した人は1,328名で、全人口の12%が検査済みです。死亡者数は計9名です。

4月10日より現在の感染者数が前日数を下回り、また日々の新たな感染者数よりも回復者数が上回り続けております。累計感染者数1,771名のうち75%が完治しています。

アイスランドでは、帰国後14日間の検疫を遵守しなかった人に対し5万アイスランドクローナ(ISK)の罰金が課されたケースが報道されました。

保険省は各国に治療薬を要請しておりますが、日本に発注済の薬もあります。

失業率は3月: 9.2%、4月: 16.9%になる見込みで、観光業への打撃が大きく、観光業に従事していた23,000人のうち700人が失業、11,000人が労働削減となっています。

シンガポールや韓国のように、一度は感染の抑制に成功しても、その後、海外からの旅行者により感染が再燃する恐れもあることから、今後の海外からの観光客の検疫については、慎重な検討を要するとしています。

なお、BBCが伝えた日本の状況として「このまま感染者数が増えると医療崩壊を起こす」という記事がアイスランド語で紹介されています。

なお、入国制限に変更は無く、外出禁止令も出ておりません。

■ フェロー諸島の状況

現在の感染者は9名で自宅隔離で療養中、入院者は0名です。25名が検査後、自宅隔離の経過観察中で、死亡者数は累計で0名のままです。

検査を受けた累計数は6,021名で、全人口の12%以上が検査済みです。

4月6日以降新たな感染者が出ておりません。

アトランティック航空は、4月19日のヴォーアル空港~コペンハーゲン空港間を含めた計10便の運航をキャンセルしております。

なお、現在も入国後14日間検疫下の経過観察が継続されております。

■ グリーンランド

昨日同様 現在の感染者は0名で、これまでの死亡者も0名です。

15日連続新たな感染者が出ない状況が続いております。

今回の新型コロナウィルスの影響により旅行業界は大きなダメージを受けておりますが、中でも北部の「HOTEL Qaanaaq」と南部の「HOTEL Qaqortoq」は深刻なダメージを受けており、グリーンランド自治政府からの支援が必要とされています。

デンマーク保険当局は、

・これまでのグリーンランド自治政府の早期の国内外の移動制限措置が奏功してきたこと、

・国境封鎖の解除は感染者再発と拡大のリスクを伴い、その場合医療崩壊のリスクも大であること、

・従って国内外の移動制限の解除は慎重に行う必要があること

をコメントしています。

Air Greenlandの国際線・国内線の運休が5月01日までとなり、この間、グリーンランドへの入国は不可となります。

なお、デンマークは5月10日まで国境封鎖と外国人の入国制限を継続の予定ですが、羽田からコペンハーゲンまで運航するスカンジナビア航空便の運航の詳細や乗り継ぎの可否については、スカンジナビア航空、または駐日デンマーク大使館にて最新情報をご確認ください。

以上、ご注意ください。

情報提供:株式会社ヴァイキング日本海外ツアーオペレーター協会