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LOTポーランド、来春のデイリー化で日本強化、次は羽田検討

  • 2018年10月25日

春のインバウンドが好調
アウトバウンドの4割はポーランド周遊、乗継需要も増加

20年の羽田枠獲得に意欲、欧州路線での競合にも自信

岸氏 岸氏は「将来的な希望として、羽田の発着枠はぜひ欲しい」と強調。すでに国土交通省には希望を伝えてあることを明かした。羽田就航が実現した後も、成田線は「全便、または数便は残したい」考え。

 関空や中部への就航の可能性については、「まずは羽田」と話し、首都圏を中心とした路線展開に注力していく方針を示した。

 LOは日系航空会社との関係も強化しており、成田では全日空(NH)と成田/新千歳、仙台、福岡線とコードシェアを実施。中部、松山線についてはアドオンを設定しているところ。羽田線が実現すれば、さらにコードシェアを増やすことで、国内各都市からの需要の取り込みが可能になると期待をかける。なお、このほかにもNHとはワルシャワ/フランクフルト、ミュンヘン、パリ(シャルル・ド・ゴール)、ロンドン(ヒースロー)線でコードシェアを実施している。

 成田線のデイリー化により、日本/ヨーロッパ線で他社との競合も激しくなると予想される。NHとルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は同じスターアライアンスのメンバーだが、ジョイントベンチャー(JV)を組む両航空は、LOの強力な競合相手になる。

 この点について、岸氏は「JVには良いところもあるがいろいろと縛りもある。LOは小さな航空会社だからこそ、独自に決められる事が多く、本社との距離も近いため日本の希望にも耳を傾けてくれる。日本の旅行会社にとっては使いやすい航空会社だろう」とコメント。さまざまな面で柔軟性があることを大きな利点として挙げた。