LOTポーランド、来春のデイリー化で日本強化、次は羽田検討

  • 2018年10月25日

春のインバウンドが好調
アウトバウンドの4割はポーランド周遊、乗継需要も増加

ビジネス需要の取込強化、国交樹立100周年に期待

B787-9型機  LOでは成田のデイリー化を受け、レジャーに加えてビジネス需要の拡大にも期待をかける。岸氏は「週5便化でもビジネス需要は増えた。デイリー化で利便性が高まるため、今後は業務渡航へのアプローチをより強めていきたい」と意欲を示した。

 ポーランドでは現在、ガスプラント、太陽光エネルギーなどのインフラ整備が盛んで経済は好調に推移している。進出している日系企業も250社を超えており、岸氏は「ビジネス路線としての潜在性も高い。デイリー化でTMCなどからの関心も高まるだろう」と期待を示した。すでにTMCからは企業向けの特別レートを求める声も挙がっているといい、今後は企業レートの設定などを含め、ビジネス需要の取り組みを強化するという。

 一方で、岸氏は「冬は苦労する。どうしても、冬のポーランドは暗くて寒いというイメージが先行してしまう」と明かし、冬季の需要喚起を課題として挙げた。

 冬については、シーズナリティーに関係のないショパンをはじめとした音楽関連や平和教育の訴求を強めていく。あわせて、本社に対してワルシャワからイタリアやスペインなど、日本人が冬にも訪れやすい南欧への路線開設を要望していきたい考えも示した。

 なお、19年は日本・ポーランド国交樹立100周年を迎え、LOも設立90周年を迎える。岸氏は「ポーランドは親日国。さまざまなイベントが企画され、露出も増えることが予想されることから、両国間の交流もさらに深まるのではないか」と期待感を表した。