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国内旅行概況、17年4Qは7ポイント増-訪日は14ポイント増

  • 2017年12月25日

▽訪日はリテーラーなど好調、来年以降は減少見込む

 JATAによると、10月から12月までの3ヶ月間の訪日旅行は14ポイント増の14ポイント。前回発表した見通しからは11ポイント増、前年比では20ポイント増となった。旅行会社からは「相変わらず京都と東京の予約は多い」「12月はシンガポールやマレーシアからスキー目的で北海道を訪問するFITが堅調」「体験型旅行が増加している」などの声が寄せられた。このほか、「台湾は好調だが、中国・韓国は低調」といった意見もあった。

 業態別では「リテーラー1」が42ポイント増の20ポイントと最も伸長。「リテーラー2」「インハウス」「訪日旅行系旅行会社」も前期を上回った。最も落ち込んだのは母数の少ない「ネット系旅行会社」で40ポイント減の0ポイント。

 方面別では「東北」「関東」「九州」がそれぞれ8ポイント増となったほか、「首都圏(TDR含む)」「大阪・京都(USJ含む)」「近畿」が前期を上回った。最も減少したのは「甲信越・北陸」で8ポイント減のマイナス19ポイント。顧客層別は全セグメントが前期を上回り、特に「FIT」は15ポイント増の29ポイントとなった。

 訪日旅行者の出身地別では「台湾」が10ポイント増の22ポイントと最も伸長。最も落ち込んだのは「欧州」で11ポイント減のマイナス9ポイントだった。そのほか「韓国」は9ポイント減のマイナス11ポイント、「南米」も3ポイント減のマイナス30ポイントとなった。

 来年1月から3月までの3ヶ月間は、訪日旅行全体で4ポイント減のマイナス10ポイントを予想。4月から6月についても5ポイント減の9ポイントを見込む。旅行会社からは「FIT化が進み、大型団体から小グループへ移行している」「富裕層の個人旅行や医療検診ツアーが増加している」などの意見が寄せられた。

 業態別では「訪日旅行系旅行会社」が5ポイント増の22ポイント、「ネット系旅行会社」が今期並みの0ポイントとなる以外は減少する見通し。最も落ち込むのは「リテーラー1」で、20ポイント減の0ポイントを見込む。

 方面別では「北海道」と「沖縄」が今期並みとなる以外は減少を予想。「関東」は8ポイント減のマイナス28ポイントで最も落ち込むという。顧客層別では全セグメントで6ポイントから7ポイント減少。出身地別では「南米」が7ポイント増のマイナス23ポイントとなるほか、「中国」「韓国」「香港」が改善する見通し。最も落ち込むのは「豪州」で、5ポイント減のマイナス15ポイントを予想する。