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年末年始の国際線、関空は7.4%増、中部は5.9%減に

  • 2016年12月19日

 関西エアポートと中部国際空港はこのほど、年末年始(2016年12月22日~17年1月3日)の関空と中部の国際線予約の推計値を発表した。総旅客数は関空が7.4%増の70万2200万人と増加を予想する一方で、中部は5.9%減の18万700人と前年を下回る見通し。

 関空の旅客数の内訳は、出国者数が8.9%増の36万9300人で、年末年始として過去最高に。入国者数は5.8%増の33万2900人を予想する。旅客数のピーク日は、出国の第1ピークが12月29日で3万3400人、第2ピークは3万1000人、第3ピークは3万100人。入国のピークは1月3日で3万500人、第2ピークは1月2日で2万7500人、第3ピークは12月28日で2万6900人となる見通しだ。

 関西エアポートによると、方面別の人気予想では、昨年の中東呼吸器症候群(MERS)の流行による低迷から回復した韓国が1位に。次いで、中国、台湾、東南アジア、香港・マカオ方面が続くという。伸び率はニュージーランド航空(NZ)がオークランド線の季節運航を再開したオセアニアが最も高く、4割以上増加する予想。テロ事件の影響で需要が低迷しているヨーロッパは1割弱減少するという。詳細な数値については発表していない。

 中部の出国者数は1.9%減の9万7400人、入国者数は10.3%減の8万3300人となる見込み。出国の第1ピークは12月29日で8800人、第2ピークは1月3日で8400人、第3ピークは12月28日で8300人を予想する。入国の第1ピークは1月3日で9000人、第2ピークは1月2日で7800人、第3ピークは12月29日で7300人となる見通しだ。

 方面別では、中国が最も多く6.8%増の2万5100人に。全体を占める割合は1.1ポイント増の25.8%となる。2位は東南アジアで1.4%減の2万700人で、3位の韓国は4年ぶりに予約数が増加に転じ、6.3%増の1万3500人となる見通し。前年を上回るのは中国と韓国の2方面のみという。