2月の旅行収支は1238億円、16ヶ月連続で黒字

  • 2016年4月12日

 財務省がこのほど発表した国際収支状況の速報値によると、2016年2月の旅行収支は1238億円の黒字で、前年の791億円から黒字幅を拡大した。黒字の計上は16ヶ月連続で、1996年以降では2月として過去最大の黒字額。日本政府観光局(JNTO)によると、16年2月の訪日外客数は同月として過去最高、単月として過去2番目となる前年比36.4%増の189万1400人で、出国日本人数は5.8%増の133万人だった。

 なお、前年は670億円の赤字だった2月のサービス収支は、旅行収支の黒字幅の拡大などにより、1595億円の黒字に転化。貿易収支は4252億円の黒字で、サービス収支と合わせた「貿易・サービス収支」は5846億円の黒字となり、いずれも黒字に転化した。

 これらの結果、経常収支は2兆4349億円の黒字となり、黒字幅は前年から9476億円増加した。黒字の計上は14年7月から20ヶ月連続となる。