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日本航空、システム障害の原因公表、バックアップ体制強化へ

  • 2016年4月7日

 日本航空(JL)は4月6日、1日に発生したシステム障害の原因と今後の対策を発表した。同社によれば障害の原因は、乗客や貨物の重量計算などをおこなう「重量管理システム」の不具合によるもので、3月23日に変更したアプリケーションプログラムのうち2つのプログラムが互いに処理を待つ状態となり、正常に作動しなかったという。現在は製造元企業によるプログラムの修正と検証作業をおこなっているところ。今回のシステム障害では4月1日の羽田発着の国内線46便が欠航。約6670名に影響が出た。

 今後の対策としては、システムが停止した際に現場での業務を通常通り継続できるよう、バックアップ体制を強化。JL広報部によると、具体的な強化の内容については今後検討するという。また、製造元企業との情報共有をこれまで以上に強化するとともに、外部の専門家の知見も取り入れ、システムに関する能力の向上に努める。

 なお、3月22日には全日空(NH)で、ネットワーク中継機の故障による国内線システムの不具合が発生。146便が欠航し、391便が遅延したことで、約7万1900名に影響が出た。NHは30日に不具合の原因と再発防止策を発表し、再発防止に向けては「信頼性向上プロジェクトチーム」の設置を発表している。