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主要49社、11月の国内旅行は5.2%増、外国人は45%増

  • 2016年1月27日

 観光庁が取りまとめた2015年11月の主要旅行会社49社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比5.2%増の3956億6805万円となった。観光庁によると、関西と北陸方面が引き続き好調に推移しているほか、企業の団体旅行が回復傾向にあるという。外国人旅行も44.7%増の172億9486万円と前年を上回った。

 国内旅行の取扱額を企業別で見ると、最も大きかったのは海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)15社で7.7%増の952億2372万円。2位は楽天で10.5%増の349億5120万円、3位はKNT-CTホールディングス8社で1.1%減の343億9814万円となった。

 前年からの伸び率では、DeNAトラベルが57.5%増の2億2690万円と大幅増。取扱額が10億円を超える企業においては、JTB西日本が41.9%増の130億2449万円、沖縄ツーリストが18.5%増の23億6945万円、JTB関東が16.3%増の63億7802万円などとなり、国内旅行を取り扱う46社のうち、半数以上の29社が前年を上回った。

 募集型企画旅行に関しては、取扱額が0.7%増の889億4718万円と増加した一方、取扱人数が5.3%減の306万7449人と減少し、単価は6.3%増の2万8997人となった。

 一方、外国人旅行の取扱額については、JTB15社が50.1%増の75億2485万円で最も大きく、以下は日本旅行が60.8%増の34億7592万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が60.8%増の17億5517万円などと続いた。

 各社の伸び率を見ると、JTB北海道が690.4%増の2368万円と最も伸長。取扱額が1億円以上の企業では、JTBコーポレートセールスが198.6%増の8億1465万円、農協観光が98.6%増の2億2463万円、阪急交通社3社が91.6%増の2億7552万円などとなり、計20社が増加した。

 募集型企画旅行に関しては、取扱額が21.8%増の5億7112万円、取扱人数が37.2%増の3万1548人となり、単価は11.2%減の1万8103円となった。

 なお、海外旅行の取扱額は6.0%減の1604億1528万円となり、国内旅行、外国人旅行との合計取扱額は2.6%増の5733億7819万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
11月単月