世界遺産20周年や瀬戸内にDMO 広島県、来年も話題豊富

 広島県観光連盟は11月11日、大阪市北区の大阪第一ホテルで観光情報説明会を開いた。2016年のトピックや着地型観光素材について、京阪神の旅行会社やマスコミに伝えた。

 瀬戸内側では、来年4月に設立するDMO(ディスティネーション・マネジメント/マーケティング・オーガニゼーション)「一般社団法人せとうち観光推進機構」が発足する。兵庫県や岡山県など瀬戸内海に面する7県が共同で設立するもので、瀬戸内エリア全体を海外に通じるブランドとするためマネジメントする。広島県では、来春から水陸両用機による宮島やしまなみ海道の遊覧飛行、カタマランヨットによる3泊4日以上のチャータークルーズなど、ブランド構築に向けたユニークなプランを計画する。

 また、来年は原爆ドームと宮島・厳島神社が世界遺産登録20周年を迎えることから記念イベントを予定しているほか、JR西日本「瀬戸内キャンペーン」(7-9月)に合わせてクルーズやサイクリングを切り口に新たな観光素材を提案する。

 この秋試行した広島城の堀での遊覧船は将来春秋に定期運航を計画。今年16万トン級のクルーズ客船が寄港した広島港では来春、CIQ施設やツアーバス駐車場を整備し、大型クルーズ客船の誘致を進める。広島市内には平和公園に隣接して集客機能を備えた広島ピースタワーが来夏オープンする。

 山間部では今年春、中国横断道・やまなみ街道が全通し沿線の三次市や庄原市など「たいへん賑わっている」(県観光連盟・梅木敏明専務理事)という。教育旅行向けの民泊、自然体験などで交流人口の増大を図る。

 16年度上期は、宿泊型旅行商品造成支援として県観光連盟ではレンタカー付きの宿泊プランに助成を検討している。

 (15/11/27)


情報提供:トラベルニュース社