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ラスベガス、多様性アピール、FITからMICEまで対応-関西市場に期待も

  • 2015年3月30日

ラスベガス観光局のルース・キム氏 ラスベガスからこのほどセールスミッションが来日し、福岡、大阪、東京でセミナーとワークショップを開催した。合わせて来日した同局セールスエクゼクティブ、インターナショナルセールスのルース・キム氏は東京で開催されたセミナーで弊誌などの取材に応え、「ラスベガスはショー、ショッピング、レストラン、コンベンション、ゴルフコースなどさまざまな素材がある」とアピール。最近増加傾向にあるというハネムーナーやFITを含め、MICEや家族層など多様な客層に対応できる多様性を強調した。なかでもFITについては「滞在日数が長いため重要なセグメント」とし、取り込みを強化していきたい考えだ。

 また、ラスベガス観光局日本オフィス代表の岡部恭子氏は、ラスベガスが15万室の客室を有していることから「非常に大型の団体でも受け入れられる」と説明。2014年は1.2%増の516万9054人をコンベンションで受け入れたことを紹介した。日本市場についても景気回復で需要が高まってきており、4月には900人の団体が訪れる予定という。

 同局によると、2014年のラスベガスの訪問者数は前年比3.7%増の4112万人6512人で、過去最高を記録。このうち、海外からの訪問者は約20%で、日本市場は第9位だ。2014年の日本人訪問者数は初夏に発表予定だが、日本人出国者数が減少するなか、ラスベガスは前回と同様、または若干減少したのではとの見込みだ。

 キム氏は以前は日本航空(JL)の直行便が就航していたが2006年に運休しており、それ以降は直行便が無いため「(日本人訪問者数に)毎年大きな変化はない」と説明。こうしたなか、観光局としてはさまざまな路線を使った多様なアクセスの方法をアピールしていると語った。

ワークショップには3都市計で117名が参加。東京で開催したワークショップには51人が訪れた  例えばユナイテッド航空(UA)の羽田/サンフランシスコ線や、福岡を中心に大韓航空(KE)の仁川/ラスベガス線など、乗継便の利用を引き続き呼びかけていく考えだ。キム氏は「旅行者は1つのデスティネーションを訪問するのではなく、サンフランシスコやサンディエゴとラスベガスを共に回る」とし、他都市と組み合わせたツアーを提案した。

 さらに、今年はJLの関空/ロサンゼルス線やエア・カナダ(AC)の関空/バンクーバー線で関空発のアクセスが増加することを説明。岡部氏は「ラスベガスにとって良いニュース」であるとし、関西市場へのアプローチを強化していく考えを述べた。