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KNT-CT、14年業績達成見込む-KNT個人、構造改革で体質強化へ

  • 2014年9月9日

(左から)クラツー社長の小山氏、KNT-CTHD会長の吉川氏、同社社長の戸川氏、KNT個人社長の岡本氏、KNT社長の小川氏  KNT-CTホールディングス代表取締役社長の戸川和良氏は9月8日、都内で開催したメディア懇親会で、今年の業績の見通しについて「もともとの目標を達成できる見込み」と語った。上期は前年並みに推移しており、7月、8月は台風の影響などで「少し厳しい出だしだが、利益ベースでは計画通り推移している」という。

 ただし、戸川氏は「グループ各社それぞれ業績に濃淡がある」と指摘。近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)について「大きな課題を抱えている」と語った。同社では商品改革、店舗改革など「構造改革をおこない、今までのビジネスモデルを根底から変えて」いる最中。戸川氏は「少し時間がかかるが、強い体質のため、避けては通れない道。今しばらく長い目で見てほしい」とした。同社代表取締役会長の吉川勝久氏も、KNT個人の改革は「必ずやらなければならないこと」である点を強調した。

 KNT個人代表取締役社長の岡本邦夫氏は「一番KNT-CTホールディングスの中で課題のある会社」であるとし、「今までのままでは無理と思っており、挑戦をしているところ。苦労は多いが将来的にはいい形になるだろう」と話した。同社では10月には製販一体運営の強化をはかり、KNT個人旅行販売を合併。また、販売手法の変革にも取り組んでおり、インターネット販売の拡大をはかる。メイトやホリデイの販売比率を現行の15%から22%まで高めたいとした。

 さらに、7月から開始した国内宿泊予約サイト「e宿」を強化する。現在3000軒の宿泊施設を取り扱い、1日の売上は300万円。将来的には1万軒の宿泊施設、1日売上1000万円を目標とし、3年後には年間売上500億円をめざす。このほか、有楽町やあべのハルカスなどに設置した専門店を増やすとともに、クラブツーリズムとKNTの共同店舗を増やすなど、店舗改革も進めていく。

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