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JATA、36社と合同インターンシップ開催-学生103名参加

  • 2014年7月16日

 日本旅行業協会(JATA)は8月18日から28日まで、旅行業界各社と大学生を対象にした合同インターンシップを実施する。受入企業は旅行会社、観光局、保険会社、ツアーオペレーター、添乗派遣会社など36社で、18校から103名の学生が参加する予定だ。JATA事務局長の越智良典氏によると約135名の応募があったが、参加者を3年生に限定し、100名規模に絞ったという。

 インターンシップは9日間のプログラムを実施。学生に旅行産業の現状や課題について理解を深め、旅行産業への就業意欲を高めてもらう考え。現場を知ることでミスマッチの防止をはかり、必要な人材の確保をめざす。

 JATAでは観光庁が2008年に開始したインターンシップ事業に賛同し、会員各社に参加を呼びかけてきたところ。2013年は15社が賛同し、9校から13名の学生を受け入れた。今年は多くの学生が参加できるよう各大学に早期に告知し、時期も参加しやすいよう8月に設定。旅行会社以外の旅行業関連企業にも協力を求め、受入企業数の増加と内容の充実をはかったという。

 また、越智氏は「今回は東京で開催するが、地方でも同じ需要があると感じている」とし、地方でのインターンシップ開催の可能性を示唆。今回の成果を踏まえ、地方展開の可能性についても早々に検討し、決めていきたいとした。

 プログラムではJATAでのビジネスマナー研修やグループワーク、観光庁による講演などを経て、旅行会社とオペレーターなど、業態の異なる2社で3日間ずつ就業体験を実施。28日には実習の振り返りとしてグループ討論や発表会、旅行会社若手社員によるガイダンスなどを予定している。