成田、中間決算は増収増益-通期予想は上方修正も、国際線は減少

  • 2013年11月13日

▽通期連結業績予想を上方修正、国際線は減少見込む

 NAAでは、国際線着陸料の引き下げなどの影響はあるが、新規就航や増便などで航空機発着回数、航空旅客数、給油量が前年を上回る見込みであることから、通期連結業績予想を上方修正した。営業利益は25億円増の1948億円、営業利益は8億円増の370億円、経常利益は11億円増の304億円、当期純利益は16億円増の181億円となる見込みだ。

 また、発着回数と旅客数などの予想も変更。オープンスカイ、着陸料などの値下げ、増便割引などの効果による新規就航や増便が続くとの考えや、回復傾向にある中国路線や好調な東南アジアを中心とした外国人旅客の増加、LCCによる国内線旅客の増加などを考慮して修正した。発着回数は国際線の減少が響き2.6%減の22万5000回、旅客数は0.6%増の3543万人とした。

 このうち、国際線は発着回数が4.4%減の17万8000回、旅客数が0.2%減の3062万人と減少する見込み。NAAによると、当初見込んでいたジェットスター・ジャパン(GK)の国際線就航や、中国方面へのチャーター便が実現しなかったことなどを踏まえ、下方修正したという。一方、国内線はLCCの増便もあり、発着回数が5.1%増の4万7000回、旅客数が6.1%増の480万人と増加する見通しだ。