日本旅行、上期商品は重点顧客層に注力、中計1年目を着実に

  • 2013年1月27日

 日本旅行は1月25日、2013年度上期のマッハとベストツアーを発表した。今年が対象年度の1年目となる新中期経営計画で定めた通り、従来型の商品の充実に加えて、重点顧客層の「熟年・シニア」と「女性」に注力し、専用商品や専用サイトで需要の取り込みをはかる。

 重点顧客層向けの商品では、熟年・シニア層に新シリーズ「クルーズ」「ビジネスクラス・プレミアムエコノミー」「テーマある旅」を設定。「記念の旅」「高品質な旅」「特別な旅」などのキーワードも新たに設け、別冊の専用パンフレットを順次発売していく。例えば、「心躍る旅」として設定する「テーマで巡るヨーロッパ」はワインと芸術、絶景をテーマにコースを選定。定番方面だけでなく、北欧やロシア、中欧なども収録した。

 また、女性層には既存の「アジア★トラベラー」を強化するとともに、「ヨーロッパ★トラベラー」を新設してシリーズ展開する。アジア★トラベラーでは、美容家の上田祥子さんがプロデュースするコースを、韓国に加えてタイにも設定。ヨーロッパ★トラベラーでは、女性企画担当者が旅行素材を厳選してフリープランのコースを用意。スイーツやまち歩きを楽しめるオプショナルツアーも提案する。

 このほか、これまで強化してきた欧州とアジアに加えて、北米と中南米も強化方面に指定。特に米国は欧州とアジアに次ぐ強化方面として位置づけており、大自然や世界遺産を取り上げた新企画を中心に商品を拡充。パンフレットでは見どころを「大解剖」として特集している。

 また、中期経営計画に盛り込んだインターネット販売の拡充もはかる。専用商品を充実するほか、重点顧客層専用サイトとして、女性向け「たびーら」を昨年7月に、熟年・シニア向け「プレシャス・エイジ」を同12月に開設済み。

 さらに、商品連動型コンテンツとして、欧州の「大好き」シリーズを中心に、パンフレットに加えてツアー内容をウェブ上で詳しく紹介。海外ウェディングでも人気チャペルや「選べる挙式カセットプラン」の案内、ウェディングエキスパートの相談受け付けもおこなう。

 なお、商品の販売自体は2012年12月14日に開始しており、「堅調な滑り出し」という。