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名鉄観光、中間決算は増収増益-ウェブ販売、団体営業強化へ

  • 2012年10月11日

 名鉄観光サービスの2012年12月期第2四半期累計期間(2012年1月1日~6月30日)の業績で、売上高(※総額)は501億6700万円、営業収益は16%増の83億8200万円、売上総利益は18%増の56億4700万円となった。東日本大震災の影響の反動で旅行需要は大きく回復しており、営業利益は1億3000万円と黒字化。当期純利益も2400万円計上し、前年の2億5600万円の赤字から大幅に改善した。

 旅行部門では、営業収益で海外旅行が26%増の10億7200万円、国内旅行が19%増の43億300万円とともに増加。海外旅行は韓国をはじめマレーシアやシンガポールなど、近場のアジアが好調。国内旅行はディズニーランドを中心に東京方面が伸び調子だったという。取扱人員も海外旅行が31%増、国内宿泊が21%増と増えており、原発事故や欧州経済の停滞などの不安材料は残るが、震災の反動もあり前年を大幅に上回る結果となった。また、インターネット旅行販売も売上高が47%増の29億円と増加した。

 今後の方針としては売上1000億円の達成に向けて、ウェブ販売の強化と国内旅行での団体獲得をはかる。ウェブ販売ではスマートフォンユーザーからの予約取り込みを強化。スマートフォン用宿泊サイトを6月下旬にオープンしており、今後はツアー販売サイトを開設したい考えだ。

 また、国内の団体獲得では教育、スポーツ、宗教、社会福祉協議会などを「重点安定団体」と位置づけ、営業を強化。なかでも宗教については、2013年の伊勢神宮式年遷宮をビジネスチャンスと位置づけているという。

 このほか、インバウンドでは、名鉄グループ企業一体となって中国へのセールスプロモーションを強化。伊藤忠グループと連携し、中国本土で訪日旅行商品のテレビ通販に取り組んでいく。

▽訂正案内(10月12日09時40分 編集部)
訂正箇所:第1パラグラフ第2、3文
誤:営業利益は13億円と黒字化。当期純利益も2億4000万円計上し・・・

正:営業利益は1億3000万円と黒字化。当期純利益も2400万円計上し・・・