タイ、13年度のターゲットは女性と若者層、体験型ツアーに期待

  • 2012年8月2日

左から)TAT東アジア支局長のアムノイ・ティアムキーラークン氏、東京事務所所長のニッタヤー・ウワムピッタヤー氏、デリゲーションの一人、チェンマイ・ナイトサファリCEOのサラウット・シーサクン氏  タイ国政府観光庁(TAT)は7月26日、東京で「アメージングタイランド・日本ロードショー2012」を開催、セミナー及びタイのデリゲーションとの商談会を実施した。

 セミナーでは2013年度のマーケティング方針として、特に女性と若者層をターゲットとし、積極的に取り組む意向を表明した。なかでも若者層は修学旅行に焦点をあて、将来のリピーターとなることを期待する。TAT東京事務所所長のニッタヤー・ウワムピッタヤー氏によると、「デスティネーション選びに慎重な教育業界への情報発信することは、タイが政治的に安定していることの間接的アピールにも繋がる。教育関係者対象のファムトリップも検討しており、ユースの受入準備が万端であることをアピールしたい」と説明。大学や専門学校からの問合せも増えており、これら学生を対象とした交流プログラムも企画している。

 一方、女性については、旅行の決定時、女性に権限がある傾向が強いことから、目先の渡航者数増加をにらみ、女性誌などへの露出を考えていく。

 また、旅行形態については、最近は周遊型プランのツアー造成を推進してきたが、今後は体験に重点をおき、タイに行って何ができるかを伝えられるようなツアー作りを期待。フレキシブルなアレンジができるツアーならではの企画を促進していく。例えばメコンをキーワードに、メコン川を渡るラオス入国を交えた世界遺産巡りなどを例にあげた。

 今後のプロモーション方針ついては、TAT東アジア支局長のアムノイ・ティアムキーラークン氏が、「文化、ショッピング、あらゆる分野で“タイらしさ”を全面に出していきたい」との方針を語った。