福島交通観光、漁業・観光・農業テーマにスタディーツアー
福島交通観光は、学生団体「全国学生プロジェクト」福島支部と共同で、福島の現状視察とワークショップをおこない地元に貢献する手段を考える「スタ☆ふく」ツアーを企画した。「スタ☆ふく」では漁業、観光、農業の各テーマに沿った3つのツアーを設定し、学生だけでなく社会人、家族での参加も可能だ。
ツアーは地元の人々と共に造成し、ツアー実施時も参加者と地元の人々の交流を重視する。また、ワークショップに長めの時間をとり、訪問先へフィードバックできるアイディアを考えられるような参加型のツアーとした。
漁業のツアーでは漁師の船に乗り、沖から震災の爪痕を見るほか、水産に関わる行政、漁師、民間企業などの様々な立場からの意見を聞く。観光のツアーでは日本酒の蔵元を訪れて話を聞いたり、農業体験や農家民泊などを経験できるようにした。また、農業のツアーでは、震災後に地元主体で実施している「農業塾」に参加し、地元の人々と共に福島の農業を考える場を設けた。さらに、農業体験で収穫した野菜を放射能測定器で測定し、安全を確認した上で野菜を使った料理を作る。
ツアーは全て1泊2日で、出発日は漁業が8月18日、観光が9月1日、農業が9月8日。それぞれ新宿発、福島発を設定した。募集人数は各ツアー新宿発25名、福島発10名の35名。旅行代金は、たとえば漁業ツアーの場合、新宿発が1万9900円、福島発が1万7600円。