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ランデブー・フランス、日本市場の力強い回復を強調、地方への誘客も強化

  • 2012年4月18日

「感動大国、フランス。」で日本市場を底上げ
新デスティネーション開発が課題

ATF GMのクリスティアン・マンティ氏(左)とATF在日代表のフレデリック・メイエール氏  ATFでは現在、日本で「感動大国、フランス。」キャンペーンを展開している。メイエール氏は「フランスがベストデスティネーションとはいわないが、ほかとは違うとはいえる。一度フランスを訪れてくれれば、誰もが好きになり、また訪れてくれるようになるだろう」と話し、キャンペーンの主旨のひとつがファーストタイマーの取り込みであることを明かす。

アポイントに従って、各ブースを回り、タイムリーな情報を収集  このほか、ATFでは新たにフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを活用したユーザー参加型のキャンペーンにも力を入れている。「特に、そうしたメディアとの親和性が高い若者の参加に期待している」とメイエール氏。新たに立ち上げたキャンペーンサイトとともに、フランス好きのネットワークを構築していきたい考えだ。

  日本市場の拡大に向けて、課題のひとつが新しいデスティネーションの開発。RDVEFに参加した旅行会社からも聞かれた意見だが、日本人旅行者は現在パリとモン・サン・ミッシェルに偏重しており、地方へなかなか足が伸びないのが現状だ。これについてメイエール氏は「年間約60万人の日本人がフランスを訪れているが、現状はその通りだと思う。ほかの地域への日本人旅行者を増やしていくことも重要なテーマだ」と課題を認める。

会場の中央に設けられたATFのブース ATFではキャンペーンのなかでもその点を重視しており、パリに加えて、ノルマンディー、ミディ・ピレネー、ローヌ・アルプなどの地方のプロモーションを強化していく方針だ。「各地に世界遺産も多く、魅力的な村も多い。ビレッジツアーなどで地方を巡るのも新たな発見があると思う」と地方の魅力を強調。また、「フランスはTGVをはじめ交通網が発達しており、アクセスがいい点も強調したい。日本人の休暇は短いので、利便性が高いはずだ」と話し、パリをゲートウェイとしたデスティネーションの広がりに期待を寄せる。

 ATFとしては、セミナーなどで地方の情報も積極的に発信し、さらに露出を高めていく。メイエール氏は「マーケットに浸透するにはある程度の時間は必要だと思う。しかし、できるだけ早く各地方の認知が進むように努力していきたい」と話し、今後の取り組みに力を入れていく姿勢を示した。