itt TOKYO2024

トルコ政観、新コンセプト「ブルートルコ」で新しい魅力紹介へ

  • 2011年6月21日
トルコ共和国特命全権大使のアブドゥルラフマン・ビルギチ氏

 トルコ政府観光局(トルコ共和国大使館・文化広報参事官室)はトルコのイメージカラーであるブルーをテーマに、新しいトルコの魅力を紹介する新コンセプト「ブルートルコ」を設定した。6月16日に開催した新コンセプトの説明会で、トルコ共和国特命全権大使のアブドゥルラフマン・ビルギチ氏は「トルコ人にとって青は特別であり、聖なる色」と説明。地中海、エーゲ海沿岸部の自然美を象徴する色であるほか、お守りやモスクに使われるタイルの色などあらゆるものに「ブルー」を見出すことができるといい、トルコらしさを表すのにぴったりであると語った。

 トルコ共和国大使館・文化広報参事官室からは、参事官のアイシェギュル・アトマジャ氏が挨拶し、参事官室秘書の大森正光氏がコンセプトの詳細を説明。2010年の日本人渡航者数は19万5404人で、過去5年間で55.3%増。今年1月から2月の累計では前年同期比22.2%増だという。しかし、トルコの訪問客数の総数は2863万人超で、特にヨーロッパ諸国からの旅行者が多く、そのうち日本人は0.68%。そのため、新コンセプト「ブルートルコ」でライブ感のある現代のトルコを紹介し、これまでとはまた違った魅力を積極的に伝えていく考え。例えば、イスタンブール、イズミル、ボドルムの3都市では歴史的観光名所のほか、ブティックホテルや風光明媚なレストランなどがあり、スタイリッシュな現代のトルコでの過ごし方を提案した。

当日は多数のメディア関係者が参加した

 また、客層は女性、シニア層が多いが、現在のアイテナリーがパターン化しているため、新コンセプトによって新しい層を開拓したいという意図もある。紋切型のツアーパッケージを売るのではなく、それぞれの好みに合わせて旅をカスタマイズできるようにすれば、リピーターの獲得や新規開拓につながると見る。情報がまだ周知されていない状態であるため、今回の新コンセプトで新しいトルコを積極的にアピールし、情報提供をしていく。

 このほか、同説明会ではトルコ航空(TK)広告・マーケティング担当のジェム・ハサン・アルデミル氏が、新機内サービスを紹介。4月から導入したコンフォートクラスのほか、全クラスにUSBポートを設置し、インターネットやテレビの生放送が見られるようになる計画を発表した。同サービスは年末には整うとの見通しだ。また、欧州各地へのビヨンド需要も視野に入れており、乗り継ぎ時間が長い場合は、オーバーナイト分のホテル1泊を無料進呈するサービスを提供している。