日旅、関西の店舗網活用し「選ばれる会社」に−西日本海外旅行商品部部長

日本旅行ではすでに、2008年11月に新宿支店4階に「ヨーロッパプラザ」を設置し、添乗員がヨーロッパ旅行の相談に応じるなどコンサルティング事業に着手。2009年10月にはTiS大阪、TiS三ノ宮、天王寺、京都四条の各支店にも「ヨーロッパデスク」を開設。これは新宿の成功を受けたもので、立地のよい関西の店舗で展開することで需要の取り込みを強化したい考え。
また、西日本営業本部の入居するビルにJR西日本ジパング倶楽部会員向けの「ジパングプラザ」を設置しており、セミナーや文化教室、旅の講座を開催。今後は、現在JR大阪駅で進んでいる開発プロジェクトにあわせ、TiS大阪の店舗面積を拡大してセミナールームやイベントスペースを設置し、4月にリニューアルオープンする予定だ。
黒田氏はこうした取り組みについて、ネット販売が増加する中で「やり方として時代に逆行しているかもしれないという不安がないわけではない」と言及。しかし、「情報を集約し、安心感を抱けるようなものをしっかりと提供できることこそが旅行業として生き残る根本ではないか」とし、コンサルティング機能への注力の意義を語った。
なお、インタビューの詳細は後日に掲載予定だ。
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