旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

ザ・リッツ・カールトン香港、3月29日に開業−日本向けサービスも

  • 2011年1月26日
 ザ・リッツ・カールトングループは3月29日、香港の九龍地区にあるインターナショナル・コマース・センター(ICC)内に「ザ・リッツ・カールトン香港」を開業する。これに合わせてザ・リッツ・カールトン香港広報ディレクターの郭嘉恩氏が来日し、魅力をアピールした。

 郭氏は「日本は最も重要といっても過言ではないマーケットで、力を入れていく」考えを示した。宿泊客のシェアは中国本土からが40%、日本からは10%を予想する。日本マーケット向けには日本語が堪能なスタッフを配置し、日本語のブローシャーを作成するほか、一部のレストランでは日本語のメニューも用意する。今後は日本マーケットに特化したパッケージも作成する予定だ。旅行会社に対しては、日本のセールスオフィスと協力のもと販売促進をはかる。さらに、旅行会社向けのファムツアーも実施していく計画だ。

 また、郭氏はビジネス、レジャー双方の需要の取り込みをはかる考えを示した。ICCには金融関係の企業が数多く入居しており、新たな金融ビジネスの中心として発展していることから、ビジネス需要は十分見込めるとの考え。また、低層部には大規模な高級ショッピングモールもあり、観光需要にも対応している。シェアはビジネス、レジャーそれぞれで50%ずつとなる見込みだ。

 さらに、郭氏は「ザ・リッツ・カールトングループ全体としても、今回の開業はブランドの再定義という意味で重要な意味を持つ」と述べた。同グループではブランドイメージを、従来の伝統的で古典的なイメージから、より現代的な雰囲気でロケーションを活かしたものへの変更をはかっている。郭氏は「街のランドマークとしての立地を活かした香港は、新しい戦略の重要な拠点になる」と、今回の開業の重要性を強調した。

 同ホテルはICCの102階から118階に開業する。郭氏は「世界で最も高層に位置するホテルとなる予定で、リッツカールトンの質の高いサービスと眺望が魅力」とアピール。窓からは、香港島やビクトリア湾などのシティ・ハーバービューが楽しめるという。また、スイートルーム80室を含む全312室の客室には、WiFiやiPodステーション、フラットスクリーンテレビを完備。レストランやルーフトップ・バーなど6つの飲食施設、スパ、フィットネスセンター、屋内プールなどに加え、会議室や宴会場も設置した。

 なお、ザ・リッツ・カールトン香港ではグランドオープニングパッケージも設定。1泊2日朝食付きで4888香港ドル(約5万1700円)で、ウェルカムドリンクやホテル内部のレストランやスパなどで利用できる888香港ドル(約9400円)のクレジットもプレゼントする。