トライウエル、初の北極圏周遊クルーズを設定−66日間、6万5990米ドルから

  • 2010年12月9日
 トライウエルインターナショナルは2011年度の北極クルーズで、北極圏を周遊する66日間のクルーズを設定した。アンカレッジから砕氷船でベーリング海峡、シベリア、ムルマンスクへと西まわりで航行。特殊ゴムボートで上陸したり、ヘリコプターでの遊覧飛行などを組み込み、イヌイットの町の散策や民族芸能の鑑賞、ハイキングなどのアクティビティを用意している。また、今回のクルーズにはスペシャルゲストとして、元シリウス犬ぞりパトロール隊員や極地専門の探検家が乗船し、レクチャーなどを予定している。

 トライウエルによると、北極圏を周遊するロングクルーズは今回が初めてだが、北極圏は氷が薄くなったことで白クマの生存が危ぶまれる一方、航海海域が広がることで貨物船の航行や漁業、深海の天然資源発掘が注目される時代と大きく変化する過渡期であり、最初で最後の北極圏周遊クルーズになるだろうとしている。

 クルーズは2011年7月10日から9月13日までで、旅行代金は6万5990米ドルから11万3990米ドル。フルクルーズのほか、区間クルーズを3コース設けている。