アクセスランキング、1位はマレーシア航空の羽田線、JLの更生計画案可決も
[総評] 今週のアクセスランキングは、マレーシア航空(MH)の羽田/コタキナバル線就航のニュースが1位になりました。2位もハワイアン航空(HA)の羽田線で、変わらず注目度が高いことが窺えます。一般メディアでの露出はそろそろ落ち着いてきたように思いますが、需要拡大への期待は依然として大きなものがあります。MHはエア・アジアX(D7)のクアラルンプール線と競合することになりますが、それぞれが異なるセグメントの需要を喚起できれば、潰し合うことなくアウトバウンド市場の拡大が望めるはずで、個人的にも大いに期待しています。
また、3位に入ったハイフライ航空(5K)の記事も興味深いものがあります。同社はポルトガルを拠点とするリース専門の航空会社で、日本での認知度はまだこれからといったところではないかと思いますが、すでに33往復が完売したとのことで、とても驚かされました。とはいえ、日本航空(JL)がボーイングB747型機を含めて余剰機材の整理を進める中でチャーター用の機材が出にくくなったことや、チャーター規制が緩和されていることなどが背景にあるのだとすれば、今後同様のニュースが続く可能性も十分にありそうです。
このほか、9位にはJLの更生計画案が可決されたニュースが入っています。JLは、先述の機材整理のほか路線の縮小や人員整理といった取り組みを進めているわけですが、今回の可決は再建に向けた確かな一歩といえるでしょう。整理解雇など厳しい対応も求められる中にあっても、安全運航を第一とし、二度とこのような事態に陥ることの無いよう力強い再建を果たしてほしいと願っています。
なお、ランキングには入りませんでしたが、今週は観光立国推進基本計画の見直し作業が開始されました(リンク)。この計画は、訪日外客数1000万人、日本人出国者数2000万人などの目標を掲げたもので、今回は環境変化などを踏まえて軌道修正することになります。見直し自体には何の異論もありませんが、先週の仕分けで観光関係の事業が廃止と判定されるなど、政府全体として本当に観光立国に取り組むのだという確固たる意思が感じられない中で、どの程度実効性のある計画ができあがるのか疑問に思います。見直しの方向性は今後の議論を待たざるを得ませんが、威勢ばかり良くて具体的な実行策がまるで見えない計画とならないように強く望んでいます。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年11月第4週:11月22日2時〜11月26日18時)
第1位
◆マレーシア航空、羽田/コタキナバル線に就航、初便搭乗率は80%前後(10/11/22)
第2位
◆ハワイアン航空が羽田に就航、初便満席−旅行会社をパートナーに販売拡大(10/11/22)
第3位
◆ハイフライ航空、来夏に欧州チャーター、日本初就航−33本、全席完売(10/11/22)
第4位
◆1泊3.5万円以上の1位はリッツ、5年連続−ホテル満足度、J.D.パワー調査(10/11/24)
第5位
◆CITM2010、外国ブースは全体の4割、商談促進の試みも(10/11/22)
第6位
◆モーリシャス航空、羽田発のシンガポール経由便に期待−セミナー開催(10/11/22)
第7位
◆中部利用のインドネシア訪日客1160名の見込み、ガルーダなど共同事業が奏功(10/11/25)
第8位
◆ガルーダ・インドネシア航空、2012年にスカイチーム加盟へ−覚書に調印(10/11/25)
第9位
◆日本航空、更生計画案が可決、債権者の96%以上が同意(10/11/24)
第10位
◆阪急阪神交通社HD、新社屋が完成、12月から順次営業開始(10/11/26)
また、3位に入ったハイフライ航空(5K)の記事も興味深いものがあります。同社はポルトガルを拠点とするリース専門の航空会社で、日本での認知度はまだこれからといったところではないかと思いますが、すでに33往復が完売したとのことで、とても驚かされました。とはいえ、日本航空(JL)がボーイングB747型機を含めて余剰機材の整理を進める中でチャーター用の機材が出にくくなったことや、チャーター規制が緩和されていることなどが背景にあるのだとすれば、今後同様のニュースが続く可能性も十分にありそうです。
このほか、9位にはJLの更生計画案が可決されたニュースが入っています。JLは、先述の機材整理のほか路線の縮小や人員整理といった取り組みを進めているわけですが、今回の可決は再建に向けた確かな一歩といえるでしょう。整理解雇など厳しい対応も求められる中にあっても、安全運航を第一とし、二度とこのような事態に陥ることの無いよう力強い再建を果たしてほしいと願っています。
なお、ランキングには入りませんでしたが、今週は観光立国推進基本計画の見直し作業が開始されました(リンク)。この計画は、訪日外客数1000万人、日本人出国者数2000万人などの目標を掲げたもので、今回は環境変化などを踏まえて軌道修正することになります。見直し自体には何の異論もありませんが、先週の仕分けで観光関係の事業が廃止と判定されるなど、政府全体として本当に観光立国に取り組むのだという確固たる意思が感じられない中で、どの程度実効性のある計画ができあがるのか疑問に思います。見直しの方向性は今後の議論を待たざるを得ませんが、威勢ばかり良くて具体的な実行策がまるで見えない計画とならないように強く望んでいます。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年11月第4週:11月22日2時〜11月26日18時)
第1位
◆マレーシア航空、羽田/コタキナバル線に就航、初便搭乗率は80%前後(10/11/22)
第2位
◆ハワイアン航空が羽田に就航、初便満席−旅行会社をパートナーに販売拡大(10/11/22)
第3位
◆ハイフライ航空、来夏に欧州チャーター、日本初就航−33本、全席完売(10/11/22)
第4位
◆1泊3.5万円以上の1位はリッツ、5年連続−ホテル満足度、J.D.パワー調査(10/11/24)
第5位
◆CITM2010、外国ブースは全体の4割、商談促進の試みも(10/11/22)
第6位
◆モーリシャス航空、羽田発のシンガポール経由便に期待−セミナー開催(10/11/22)
第7位
◆中部利用のインドネシア訪日客1160名の見込み、ガルーダなど共同事業が奏功(10/11/25)
第8位
◆ガルーダ・インドネシア航空、2012年にスカイチーム加盟へ−覚書に調印(10/11/25)
第9位
◆日本航空、更生計画案が可決、債権者の96%以上が同意(10/11/24)
第10位
◆阪急阪神交通社HD、新社屋が完成、12月から順次営業開始(10/11/26)