一休、第2四半期は営業利益8割減、広告強化で−取扱施設数は600軒増

  • 2010年10月29日
 一休.comなどを運営する一休は、2011年3月期第2四半期累計期間(2010年4月1日〜9月30日)で営業収益が0.7%増の15億2600万円、営業利益が77.1%減の1億8100万円となった。経常利益は75.7%減の1億9600万円、純利益は77.9%減の1億400万円。利益の大幅な減少は、サイト開設10周年を記念して初のテレビ広告などを実施したことで広告費が3.6倍の4億9700万円と増加し、営業費用も85.5%増の13億4500万円となったため。テレビ広告の結果として、想定した販売室数には至らなかったものの、認知度は向上したという。

 期間中、主力事業の一休.comでは、都心のホテルで外国人客が戻り始めたことなどにより稼働率が上昇に転じ、提供客室数が減少したほか宿泊単価が増加し、一休での販売室数が減少。一方、旅館は単価下落が続くものの、販売室数が増加したことで、取扱高は好調に推移した。

 取扱施設数は期間末時点でホテル1239軒(うち“一休.com business”554軒)、旅館586軒で合計1825軒となり、2010年3月期末から600軒増加。平均単価は0.5%減の2万3390円、販売宿泊室数は約3%減の約70万室、販売取扱高は3.1%減の163億5200万円、手数料収入は1.6%減の13億5200万円となった。

 なお、通期の業績予想は変更なく、営業収益が9.7%減の30億6000万円、営業利益が53.8%減の5億9300万円、経常利益が53.2%減の6億1600万円、純利益は59.7%減の3億3000万円となる見通しだ。